団結街道

　今年生誕１００年の原爆詩人・峠三吉。「ちちをかえせ　ははをかえせ　としよりをかえせ　こどもをかえせ　わたしをかえせ　わたしにつながる　にんげんをかえせ　にんげんの　にんげんのよのあるかぎり　くずれぬへいわをへいわをかえせ」の血叫びは今も国家・資本・天皇の戦争責任を鋭くえぐり続ける▼１９５０年の朝鮮戦争の勃発により「すべての集りが禁止され、武装と私服の警官に占領されたヒロシマ」で三吉ら被爆者は命がけで非合法の実力闘争に立ち上がった。「ビラは降る　ビラはふる」▼今夏８・６ヒロシマ闘争は、朝鮮半島をめぐる核戦争の危機がかつてなく高まる中で、原爆ドーム前集会を破壊しようと密集した機動隊と右翼の敵対をはねのけ、三吉らの不屈の精神を現在に甦らせた▼資本の総体が利潤追求を第一とする資本主義。核廃棄物処理に天文学的時間がかかろうが、被爆者が何度生み出されようが、農地はじめ地球が破壊されようが資本にとっては関心外だ▼自然と未来から無限の搾取を続けることは「にんげんのよ」を前提とする限り不可能であるにも関わらず、資本は価値の自己増殖運動の貫徹を追求し、国家権力は法と暴力で人民が抗うことを押しつぶそうとする▼中間的決着などない。公正な分配・制度要求ではなく、賃金奴隷制の打破＝資本主義打倒を！　ゼネストと国際連帯行動で、「くずれぬへいわ」を今こそ。