〝第3滑走路阻止〟訴え 53回目の周辺地域一斉行動

週刊『三里塚』02頁(0977号02面02)(2017/10/09)


〝第3滑走路阻止〟訴え 53回目の周辺地域一斉行動

(写真 離れで朝の打ち合わせ【9月23日】)

(写真 群馬の農家を現地案内)


 9月23日、反対同盟と支援連による53回目の周辺情宣一斉行動が闘われた。午前8時半、天神峰の市東孝雄さん宅離れに22人が集まり、事務局の伊藤信晴さんの司会で朝の打ち合わせを行った。 この日は、全国農民会議の小川浩さんの案内で群馬の農家3人が現地を訪問。それぞれ自己紹介をし、50年以上続く三里塚闘争への敬意を語った。市東さんは、「二階幹事長の動きや説明会の動きなどを注視しながら、空港反対を呼びかけよう」と一日の行動の奮闘を呼びかけた。
 反対同盟ニュース第48号は、市東さん本人が10・8全国集会への参加を呼びかけている。さらに、4者協議での密室会議を弾劾。なし崩し的な説明会開催を許さず、ともに闘うことを訴えるものだ。
 一人ひとりが市東さんになり闘う決意で、空港南部地域への行動に立った。婦人行動隊の宮本麻子さんは川上地区を担当し、現地行動隊は、小堤(おんづみ)から谷台(やつだい)へと向かった。群馬の農家と小川さんは、現地闘争本部員の案内で現地調査へと向かった。キンモクセイの香りが漂い、柿の実が色づく秋の気配の中、周辺住民との会話もはずんだ。
 午後4時半からの集約では、向こうから署名をしましょうかと声をかけられたことや、10・8集会への参加を検討しているとの声が報告された。 ちょうどこの日に、木戸台地区の住民は、第3滑走路が新設された場合どの程度の騒音になるのかの調査を行った。ごう音を体感した住民は、我慢は限界だとの感想を述べた。
 伊藤さんは、「芝山に若者が住めないような状況にして何が共存共栄か」と、元反対同盟で国家権力の手先となった石井新二らによる第3滑走路推進への怒りが高まっていることを報告。萩原富夫さんは、NAAによる見直し案に関する新リーフの配布に触れ「迷惑料は住民には全然来ることはない」と弾劾した。市東さんは、駅ナカ事業で儲ければいいと言う元JR東日本副社長・現NAA社長の夏目誠への怒りを語った。現地調査を行った闘争本部員は広大な面積をつぶすデタラメさを実感したと述べ、この拡張には軍事的要素もあると指摘した。反対同盟が訴えてきたことは正しかったと住民に信頼されている。「戦争準備のための空港の拡張を許すな」の声を広げようと一同が決意した。
 次回の行動日は10月22日とし一日の行動を締めくくった。

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