北総の空の下で 10・8全国集会 同盟が示した底力

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週刊『三里塚』02頁(0978号02面06)(2017/10/23)


北総の空の下で
 10・8全国集会
 同盟が示した底力


 10月8日、会場の畑に続々と仲間が集まってきます。農地取り上げを認めた最高裁判決から1年―新たな裁判で執行を阻み続けていることなど1年前には想像もできなかっただけに、感無量、青空が目にしみます。
 今回新鮮な風を起こしたのは、初めて登壇した北原健一さん。北原鉱治事務局長の長男として会葬のお礼を述べただけでなく「世界の人たちとの連帯をつくる突破口の闘いが三里塚にある」「同盟の一員として頑張る」と発言しました。
 市東孝雄さんは99年の3月集会で「私が親父の後を継ぐ」と、鮮烈に登場しました。その市東さんが18年後の本集会では、北原さんに代わり堂々と主催者あいさつをしました。
 3・8分裂以降、反対同盟を率いてきた萩原進事務局次長の急逝後は、基調報告者として萩原富夫さんがその重責を担っています。
 決戦本部を立ち上げた太郎良さん、伊藤さんを含む合議体制が同盟の軸に座ったことを実感した集会でした。
 同盟のしぶとさ、農民運動の底力を全く信じていなかったのが、映画『三里塚のイカロス』に登場する岸宏一です。見ていないので映画そのものには触れませんが、元中核派現地責任者だった岸は、現地にいないときは遊び歩いて、発覚するまで全国からのカンパを使い込んでいた人物です。仲間と共同して汗を流して働くことの対極にいた輩が、自作本や映画で、三里塚の歴史を自分に都合よく捏造することを弾劾します。
北里一枝
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