大地の響き 投稿コーナー 「現地調査に参加して 徳島星野救援会 仙田哲也

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週刊『三里塚』02頁(0981号02面05)(2017/12/11)


大地の響き 投稿コーナー
 「現地調査に参加して
 徳島星野救援会 仙田哲也


 徳島星野救援会で、このたび三里塚の現地調査に参加させてもらいました。
 モミジが色づき、落花生がのう積みされ、冬にむけ大根、ニンニクが豊かに育つ天神峰の畑。2匹のネコたちもくつろぐ豊かな農村風景です。
 しかし、これが階級闘争の最前線でもあります。毎年、全国集会での敷地内デモには参加していますが、今回の訪問でデモだけでは知ることのできない「新しい三里塚」の躍動感に触れることができた気がしました。みなさん、「現地調査」、ぜひお勧めです。
 「団結の豊かさ、三里塚闘争の豊かさ」が30年前の何倍にも、実感できました。こみ上げるような衝撃でした。
 連日、成田空港の2期工事反対で国家権力と闘いながら、デモをした日々はもはや過去。天神峰の集落の真ん中を、まっすぐに貫かれていた団結街道。そこにあった現地闘争本部と火の見櫓(やぐら)。それらは、今鉄板フェンスで遮断され、誘導路の下に。爆音をあげて飛行機が離着陸します。
 反対同盟が建てた空港監視の櫓から、空港内を見せてもらいました。その時に思いました。
 まさに市東孝雄さんら反対同盟の存在が、この軍用空港を阻んでいる。「三里塚闘争は民衆の砦(とりで)」とは、ああ、こういう事だったのか。当たり前のように何度も使ってきた言葉ですが、一気に赤い血が通った思いです。
 星野文昭さんが、渋谷暴動の半年前に、全学連行動隊の隊長として三里塚で、反対派農家と共に汗を流していた三里塚の大地。
 必ず星野さんを取り返して、星の木(写真)の植わるこの大地を踏みしめてもらいたい。
 大木よねさん、萩原進さんら、みなさんのお墓にも参らせていただき、思いは一層強くなりました。

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