全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 強制執行許さない 一斉行動で手応え 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

週刊『三里塚』02頁(0982号02面04)(2018/01/01)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 強制執行許さない
 一斉行動で手応え
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 東京・日比谷野音での12・17労働者集会後、寒さ吹き飛ばし都心を熱いデモ行進)

 2017年も残すところあとわずかになりました。僕自身も旗開きから三里塚に来て、まもなく1年になります。市東さんや萩原さんの援農に入り、種まきや草取り、収穫作業や出荷作業などに慣れるのにはまだ時間がかかりそうですが、健康的な生活を送って朝は早起きできるようになりました。
 現地での活動では「天神峰カフェ」や「襤褸(らんる)の旗」の上映会などに参加し、市東さんの闘いを守りながら闘いを拡大していく新しい取り組みにも加わってきました。2016年の10月25日の最高裁での上告棄却以降、地元住民に「強制執行を阻止し、市東さんの農地を守ろう」と呼びかけ続け、一斉行動で第3滑走路の建設予定地で騒音に苦しむ住民とつながりました。「空港騒音断固反対」の立て看板が続々と立てられ、横芝光町や芝山町で新しい住民団体が作られています。一斉行動で一軒一軒回る時、市東さんの話をすると「天神峰で闘っている農家の方だよね? すごい人だと思う」と、ほとんどの人が感心してくれます。第3滑走路建設反対と市東さんの農地取り上げ攻撃である強制執行を阻止することは一つの闘いです。
 千葉地裁で闘われている請求異議裁判、耕作権裁判、第3誘導路裁判、団結街道裁判、新やぐら裁判すべてで「早く終わらせよう」としています。とりわけ請求異議裁判の高瀬順久裁判長は「なぜ取り上げるのか」の理由すら述べようとしないNAAの肩を持ち、強権的な態度で「裁判の早期結審」に向けた攻撃を激しくかけてきています。NAAは「見直し案」なるペテンで反対する住民への切り崩しを狙ったり、住民団体に対する「過激派キャンペーン」など、ありとあらゆる手段で反対運動を押しつぶそうとしています。そして「成田空港問題に関する4者協議会」を秘密裏に開催し「空港機能強化案」を承認させようとしています。
 成田空港をめぐって起きていることは、北朝鮮に対する侵略戦争を構え「テロ支援国家」と断定したトランプとともに「2018年改憲発議―20年施行」を策動している安倍政権の意志そのものです。
 しかし、市東さんの農地死守の闘いは、騒音下住民と結びつき、強制執行を阻止しています。金と暴力に屈せず、52年目に入った三里塚闘争の「農地死守」こそが、労働者や学生に正義を示してくれています。天神峰カフェ、援農、現地調査に多くの初参加の労働者や学生が駆けつけてくれました。
この1年間の闘いを通して、「強制執行は阻止できる!」「市東さんの闘いこそが、正義なんだ」と様々な現地での活動を通じて実感しました。援農や現地調査に入り市東さんと団結しましょう!
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