労農学連帯し 旗開きの発言から

週刊『三里塚』02頁(0983号01面03)(2018/01/08)


労農学連帯し
 旗開きの発言から

国・NAAの攻撃打ち返し
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 毎年「決戦だ、今年こそ勝負だ」と訴えておりますが、18年はまさに本当の正念場を迎えました。
 昨年反対同盟は、北原鉱治事務局長を失いました。しかしみなさんの力で勝利的に勝ち進んできました。18年は、権力・NAAの攻撃はますますきつくなってくると思いますが、みなさんの力で、これを押し返し、力強くこの1年闘いたいと思います。
 それでは乾杯!

歴史の分岐点で春闘に立つ
 動労千葉委員長 田中康宏さん

 安倍は「今年中に9条改憲案を発議する」と宣言し、来年には国民投票にかけ、静かな環境の中で天皇の代替わりを強行し、戦争への道に進もうとしている。こういう時に反対同盟がこの1年間、市東さんの農地を守り抜き、52年の実力闘争の地平を守り抜いて、ここに存在していること自体が力強く人民を激励し勝利の道を照らし出している。
 動労千葉もこの年明けから断固として春闘に立ち上がる。JRは外房線の全面的な切り捨てを画策しており、私たちは外房地域での怒りの声の結集に向けた取り組みの準備を始めた。内房・外房、そして三里塚闘争を中心とした芝山・横芝、千葉県下全域で新自由主義攻撃による地域の全面的な破壊攻撃と戦争に対する大反乱を組織していきたい。

朝鮮戦争阻み裁判必ず勝つ
 顧問弁護団事務局長 葉山岳夫さん

 朝鮮戦争が切迫している。国際連帯で開戦を絶対に阻止しよう。いったん開戦となれば50万人を超える米軍将兵が成田空港に殺到することは有事法制に基づく既定の作戦だ。朝鮮戦争阻止の闘いは三里塚軍事空港粉砕の闘いと直結している。
 市東さんの請求異議訴訟で高瀬裁判長は証人申請を無視して審理をうち切ろうとしている。
 反対同盟の一切の話し合い拒否の基本路線は絶大な威力を発揮している。大地を耕すものにこそ権利がある。
 3月8日の裁判は三里塚闘争の勝敗を分ける決戦だ。絶対に勝利しなければならない。
 この空港は、軍事空港であり、百害あって一利なし、廃港あるのみ。弁護団は反対同盟の空港絶対反対の闘魂を受け継ぎ決戦中の決戦となる2018年をみなさんと共に断固として闘いぬく決意だ。

三里塚と共に農民が立つ時
 全国農民会議共同代表 小川浩さん

 市東さんの闘いは、日本全国の農民の課題が内在化した闘いになっている。
 今年は国による減反政策が廃止される。そして戸別所得補償制度や、そういう政策も完全に撤廃される。10年後には米の値段は1俵1万円を切る。担い手が農業をやっていけなくなるような事態だ。日本農業そのものの危機が始まろうとしている。2018年の闘いで、農民が本当に闘わなければつぶされる、農民として生きていけないようなそういう状況に叩きこまれるということをはっきりと認識したいと思う。そういう時だからこそ、市東さんの闘いを軸にして、市東さんの闘いと一体となって全国農民の決起を何としてもつくりたい。

改憲・天皇攻撃との大決戦へ
 革命的共産主義者同盟 鎌田雅志さん

 この1年間、反対同盟は見事に市東孝雄さんの農地強奪攻撃を打ち砕き、反対同盟解体攻撃を打ち砕いて前進を切り開いた。安倍は2020年に向かって戦争と憲法の改悪、そして天皇の代替わりと東京オリンピック。これらを一つの攻撃として労働者階級人民に襲いかかろうとしている。この戦争と改憲、天皇制と東京オリンピックの攻撃を一つの決戦として構え、2020年に向かって断固たる決戦を開始したい。カギはこの2018年にかかっている。決戦は職場生産点にある。大学キャンパスにある。闘う労働組合を作り出し、学生自治会を作り出してこの大衆的な決起の力で敵の2020年に向かう攻撃を粉砕し、18年の改憲発議を粉砕しよう。

全国大学から反戦ストを!
 全学連委員長 斎藤郁真さん

 三里塚闘争が北原さんや市東さんの誇り高い生き方の源であるとするならば、この闘いの拡大の中に、新しい社会の芽があります。世界中の闘う労働組合が三里塚闘争を高く評価するのは、決して偶然ではありません。生きる誇りを広げ、誇りを力に変え、全国大学で戦争反対のストライキができる団結をよみがえらせたいと思います。

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