全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 職場・学園に三里塚を 3・4芝山闘争へ 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0983号02面03)(2018/01/08)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 職場・学園に三里塚を
 3・4芝山闘争へ
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 新年デモでマイクを握る行動隊【8日】)


 年が明けてはや半月、職場・キャンパスも本格的に始まり、皆さんのもとにも野菜が届き始めたころでしょうか。新年最初の農作業は、昨年収穫した落花生の選別作業でした。三里塚の完全無農薬・有機栽培の野菜が、少しでもみなさんの2018年決戦の活力となれば。
 1月8日の新年旗開きを以て、三里塚の2018年決戦の幕は上がりました。全国の労働者・学生は、現地を訪れ、裁判闘争に決起し、三里塚闘争の質を持った職場・キャンパスでの闘いで2017年の勝利をさらに発展させよう!
昨年、三里塚は、決戦本部の闘いを先端とした市東さんの農地を守る闘いと、空港機能強化策に対する周辺住民の決起、住民団体の結成で大きな展望を切り開きました。請求異議裁判をかちとり、最高裁決定の執行を阻むという前人未到の挑戦も開始しました。
 市東さんの闘いと周辺住民の闘いをより深く、強く結び付けていくことが2018年の最も重要な課題です。52年間の闘いの蓄積を全て発揮し、改めて三里塚闘争を「農民と労働者が共同の利益のために闘う」闘争として再確立し、全社会に波及させていくことが勝利の鍵です。農村・農民の現状をより深く理解し、周辺住民の「ふるさとを守りたい」という想いに応え、労働者・学生とともに社会変革をかちとる中で展望を切り開いていくことが求められています。全国農民会議共同代表の小川浩さんの言葉を借りれば、「全国農民の大量首切り」とも言える事態に「農民が本当に闘わなければ生きていけないという認識」で獲得していくことです。
 すでにNAAや裁判所、空港を推進する連中とのせめぎ合いは始まっています。芝山町長・相川勝重は、3月4日に反対同盟が呼びかけている芝山現地闘争での集会場の使用申請を不許可にするという、「戒厳令」ともいうべき体制を敷いています。請求異議裁判を担当している千葉地裁・高瀬順久裁判長も、昨年11月6日の裁判において、突然市東さんと萩原富夫さんの証人尋問=裁判結審へ大きく舵を切りました。空港機能強化策の「見直し案」の説明会を続けるNAAも、年度内の4者協議会での決定を狙っています。相手も今年が最大の決戦だということがわかっているのです。
 国家権力の矛盾が最も集中している福島や沖縄においても、労働現場やキャンパスにおいても今日、三里塚闘争の質=体を張った闘い、原則を守る闘いが求められています。京都大学では4学生の放学処分、12名→14名の入構禁止、新たな3学生への処分策動、「景観条例」を理由にした立て看板の規制、吉田寮の全員退去=廃寮という立て続けの攻撃に対し、多くの学生が怒り体を張った決起を開始しています。東北大学ではサークル棟の耐震工事を理由とした「非公認団体」の叩き出しが、広島大学でもサークル自治団体の御用組合化が本格的に始まり、「2020年改憲」への道を掃き清めるための学生自治つぶし攻撃が本格化しています。ここで三里塚がけん引していけるのか、2018年は正念場です。
 全国の学生は3・4芝山現地闘争―3・8請求異議裁判―4・1三里塚全国総決起集会に決起しよう! 日々の援農や現地調査に取り組む中で三里塚闘争を学び、職場・キャンパスに三里塚闘争の質を持った労働運動、学生自治会運動、寮運動をつくり出そう!

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●天神峰カフェ
 1月21日(日)
 正午 市東さん宅離れ

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