全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 3・4芝山デモへ 4者協議会粉砕を 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

週刊『三里塚』02頁(0984号02面02)(2018/01/22)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 3・4芝山デモへ
 4者協議会粉砕を
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 動労水戸旗開きで発言する行動隊)

(写真 落花生の選別をする市東孝雄さん)


 1月も後半に入り、現地では大根、ネギ、白菜など寒い時期にもってこいの野菜が収穫を迎えています。これからが旬の葉物が畑で収穫を待っています。例年に比べて寒暖差が激しく風邪やインフルエンザが流行していますが、三里塚の産直野菜をしっかり食べて、寒さを乗り切り2018年決戦をしっかり闘いぬいていきましょう。
 2017年1月に市東さんの農地への強制執行を阻止するために反対同盟は決戦本部を立ち上げました。さらに天神峰カフェを通して市東さんの闘いに初めて触れた人も数多くいます。周辺一斉行動でも住民の「ふるさとを守りたい」という思いにつながって、続々と決起が開始されました。市東さんの闘いと騒音下住民の怒りとの結合が開始されたのです。現地での闘いとともに、空港機能強化案・第3滑走路計画の全容を暴いて全国に訴え、最高裁上告棄却による農地強奪強制執行攻撃に対し、請求異議裁判でもってこの1年間阻止し続けてきました。
 今年初めての一斉行動で、地域全体で「空港機能強化案」を巡って、住民一人ひとりが悩んでいるのを感じました。生活はどうなるのか、家や補償はどうなっていくのか、NAAや国は家や土地の補償の問題に触れず、ただ「出ていけ」としか言っていません。「補償とかが良かったら、賛成するかもしれないけど一切何も言わないもんな」「納得できるわけないし、反対してるよ」と住民が相談してくれます。一斉行動を地道にやってきた成果が表れています。追い詰められた芝山町長・相川勝重は、反対同盟が3月4日に芝山現地闘争を企画して集会施設の使用申請をしたところ、「使用目的に合わない」「前例がない」と言い張り、集会妨害を行ってきました。4者協議会(国交省、NAA、千葉県、9市町)での年度内開催策動、そして1月22日の新やぐら裁判に示されたNAAの無責任さと千葉地裁の早期結審策動は一体の攻撃です。2018年は大決戦です。
 安倍政権は今通常国会を「働き方改革国会」と称し、「個人請負」という形の雇用形態を働き方改革の中心の柱に据えています。それは2018年の改憲発議に向けて「働くのも辞めるのも自分の自由だ」と言いながら労働者を分断する攻撃です。農民の現実も同じです。「農業を続けるか辞めるかは自己責任だ」と言ってバラバラにするものです。市東さんの闘いはNAAや国のカネや暴力に一切屈せず、「1本100円の大根」を作り、「農地死守」を生活の中で貫き続けています。三里塚闘争は地域住民の「ふるさとを守りたい」という思いとつながり、「地域の反乱」をつくり出しつつあります。
 京都大学や東北大学、広島大学で始まった「学生自治」の解体に反撃していくため、三里塚闘争に学んで、全国のキャンパス・職場で学生自治会と労働組合の力を示していきましょう。
 3・4芝山現地闘争―3・8請求異議裁判―4・1全国総決起集会(成田市栗山公園)に決起しよう。援農や現地調査に駆け付けよう。三里塚闘争の質を持った労働運動、学生自治会運動・寮運動をつくり出そう!

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