団結街道裁判 廃道決定はデタラメ 成田市元土木部長を尋問

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週刊『三里塚』02頁(0987号02面01)(2018/03/12)


団結街道裁判
 廃道決定はデタラメ
 成田市元土木部長を尋問

(写真 開廷前の昼休みにビラまきをする伊藤信晴さん )

 2月27日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で団結街道裁判が開かれた。
 今回は二人目の証人として、団結街道封鎖当時の成田市土木部長・中村壽孝への尋問が行われた。
 市の代理人の主尋問に答えて中村は、成田空港会社(NAA)から「空港の容量拡大にともない誘導路の新設が必要」との申し出を受けて、成田市道である「天神峰・十余三線」=団結街道を2010年に廃止した旨を淡々と述べた。そして、道路法第10条に書かれた道路廃止の要件(一般交通の用に供する必要がなくなったと認める場合においては廃止することができる)を満たしていたと居直った。そしてこの道が市東さんの自宅と南台の耕作地を直線500㍍で結んでいると承知していたことを述べ、「付け替え道路を整備した。その道のりは1200㍍で2・4倍。市東さんの不利益としては少ないのではないか」と言い放った。この厚顔無恥な言い草に、傍聴席からは猛烈な抗議が次々と起きた。
 反対同盟顧問弁護団による反対尋問に移った。NAAと成田市との協議でNAAはどのような説明をしたのか、誰が参加したのか、証人自身はどのように関与したのかなどをていねいに質問するが、中村は「知らない」「忘れた」「覚えていない」を繰り返す。廃道を決定したのは「市長など市の執行部」と答えるが、では土木部がどのようなかかわり方をしたのかについては、「わからない」。土木部長の職にあった人間の発言とは信じがたい無責任な答弁を繰り返すのみ。
 市道廃止にあたっては交通量の調査も「していない」、廃道要件の検討も「していない」、毎日何回も畑と家を往復する市東さんが被る具体的被害の大きさも「わかりません」、成田空港の事業認定が失効していることも「知らない」……。万事この調子だ。
 いい加減にしろ! そんなふざけた姿勢で、市東さんの営農にとって不可欠の団結街道を奪ったのか!
 こんな人物は証人として失格だ。
 ところが阪本裁判長は中村に向かって諭すように、当時の成田市の意思決定の事情などを問いただし、何とか証人尋問の体裁を取り繕おうとする。それは、「ほかの証人を採用せずに済ます」というもくろみだ。弁護団も傍聴席も一体となって裁判長を弾劾した。
 計3時間を超える尋問を終え、次回期日を5月29日(火)として閉廷した。
 千葉県弁護士会館で、伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれた。最初に葉山岳夫弁護士が発言した。「証人の態度は極めて不誠実で証言拒否に等しい。これで証人尋問を終えるなど絶対に許さない。小泉一成・成田市長を法廷に引きずり出すまで闘う」
 さらに弁護団全員が、農地を守り裁判に勝利する決意を表した。
 最後に太郎良陽一さんが4・1全国集会に向けた決起を熱く訴えて、この日を締めくくった。
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