市東農地決戦の先頭に立つ 全学連三里塚現地行動隊日誌 住民の怒りと共に 機能強化策粉砕へ 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

週刊『三里塚』02頁(0989号02面02)(2018/04/09)


市東農地決戦の先頭に立つ
 全学連三里塚現地行動隊日誌
 住民の怒りと共に
 機能強化策粉砕へ
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 デモ解散後に団結ガンバローを三唱【4月1日】)

 満開の桜の中、巷では新入生や新入社員があふれかえる時期です。市東さんの畑ではホウレン草や小松菜の出荷がピークを過ぎました。無事植え付けを終えたジャガイモも芽吹き、レタスなどの春野菜は大きく育ちはじめ、出荷の日を待ちわびています。例年より気温が高いので、みなさんにいち早く旬を届けられるかと思います。

安倍政権打倒!

 千葉地裁・高瀬順久裁判長は市東孝雄さんの農地を奪う攻撃を強めています。今まさに決戦を迎えています。解体された千葉県収用委員会のかわりに、裁判所が農地強奪強制執行をすることなど断じて認められません。
 空港機能強化策との闘いも正念場を迎えています。芝山町や横芝光町を中心に騒音下住民は機能強化策断固反対の看板を建てるなど地域の怒りが沸騰しています。決戦本部を先頭に作り出した情勢です。しかし、小泉一成成田市長らは空港機能強化策に積極的に賛成し、4者協合意というかたちで、地元住民の切実な声を踏みにじりました。これからが、本当の勝負です。
 この正念場を迎えた二つにして一つの決戦に勝利すべく安倍政権打倒を掲げて闘われたのが、4月1日に成田市・栗山公園で開かれた全国総決起集会です。
 三里塚闘争は動労千葉と反対同盟が車の両輪として闘った、「代償を求めず、若者の未来のために」(故北原鉱治事務局長)という闘いです。強制執行を阻止する力は労働者や農民が団結しぬく中にあります。
 昨年8月に逝去された北原事務局長の追悼集の編集に私も携わり、4月1日に発行することができました。

北原さん追悼集

 北原さんは2014年3月23日の東京・芝公園で開催した全国集会で「代償を求めることなく、戦争に反対し、核に反対し、農地を守る。農民として生きる。労働者として生きる。これが三里塚の48年であったと私は思っています」と語りました。
 北原さんは、全学連や青年労働者の未来のために常に先頭で闘い続けました。「君たちの体は自分だけのものではない。未来の時代を引き継ぐ人々のために、あなたがたは闘っているんだ。でっかい希望を持って、どんな苦しいことがあっても落ち込まないこと。正義の闘いをしているんだから落ち込んじゃダメ」という言葉に自分も励まされ勇気をもらいました。これこそが三里塚闘争が「勝利している」根拠だと思います。そして、三里塚に学んだからこそ、斎藤郁真委員長のもとで闘う全学連も勝利してきました。(ユーチューブで「法大闘争の軌跡」と検索すると06年からの法大闘争の歴史をわかりやすく紹介する動画が見られます)
 市東さんの農地を守り、第3滑走路を粉砕しよう。ぜひ三里塚現地に駆けつけてください。
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