築地移転をとめよう 市場関係者も参加し集会

週刊『三里塚』02頁(0990号02面02)(2018/04/23)


築地移転をとめよう
 市場関係者も参加し集会

(写真 200人が築地移転絶対反対の決意も固く団結ガンバロー三唱【14日 東京都中央区】)

 4月14日、東京都中央区・京橋プラザ区民館において、「築地の移転を絶対とめる! 4・14集会」が開かれた。豊洲では毒物汚染や設備の不備、耐震偽装など、食の安全も労働者の安全も守られない実態が次々と明らかになっている。にもかかわらず東京五輪の旗印のもと、移転を強引に推し進める安倍政権—小池都政に対し、絶対反対の闘いで移転を止めようと訴える集会だ。会場には、築地の仲卸店主やネットや国会前で知った人も多数来場し、200人が会場を埋め尽くした。
 都庁ふくしま署名解雇を許さない会の柿沼庸子さんの司会で開会すると、冒頭に築地の様子を伝える映像「築地フィッシュマーケットブルース」が上映された。続いて東京労組交流センター事務局長の小泉義秀さんが、「築地移転は止めることができる!」と題して報告を行った。小泉さんは、環境基準値の130倍のベンゼンの検出など、この間暴露されている豊洲の汚染の実態、「築地女将さんの会」が仲卸業者に行った緊急アンケートの結果(7割が移転の「中止」もしくは「凍結」を求める)などで、小池都政は安全宣言も出せず、破綻に追い込まれていることを明らかにした。さらに、借地権の観点からも移転には組合員全員の合意が必要だとし、「三里塚闘争や国鉄分割・民営化との闘いのように絶対反対で闘えば豊洲への移転は阻止できます」と熱烈に訴えた。
 次に、構造設計一級建築士で協同組合建築構造調査機構代表の仲盛昭二さんが、「『豊洲市場』は耐震偽装」と題する講演を行った。仲盛さんは、建物のゆがみへの強さや柱脚の鉄量の44%の不足など、豊洲市場の構造計算の偽装などを明らかにしながら、全国各地で耐震偽装は行われていると指摘。そして、「法律が守られるかどうかは、弱者が声を上げるかどうかにかかっている」と訴えた。
 2人の訴えに応えて築地市場関係者の仲間が起立し、代表で発言した仲卸の仲間は「移転しないで済むように闘う」と決意を語った。福島や東京の仲間、学生からの連帯の発言がこれに続いた。
 「移転期限」である10月11日まであと半年、築地で働く仲間と全国の仲間が一堂に会し、移転絶対反対への重要な一歩を踏み出した。
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