全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 沖縄基地撤去を 沖大自治会選に勝利 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0992号02面02)(2018/05/28)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 沖縄基地撤去を
 沖大自治会選に勝利
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 青年・学生を先頭に国際通りを元気よくデモ行進【5月12日 那覇市】)

(写真 沖大学生自治会選挙で昨年を倍する得票数で信任かちとる【5月22日】)


 三里塚の5月は、人間にも植物にもとてもいい季節です。だんだんと暖かくなる昼、まだまだ過ごしやすい夜。2、3日も目を離すと、あっという間に伸びる作物と雑草でどんどん青々としていく畑に、毎年驚かされます。スナップエンドウやキャベツなどの春野菜に加え、キュウリやズッキーニなどの夏野菜も採れ始め、産直ケースの中はぎっしり。野菜の配達をしていると、行く先々で「いっぱいだね」「立派に育ったね」とうれしそうに声をかけられます。
 一足先に梅雨入りした沖縄で、決定的な勝利がかちとられました。5月17〜22日に闘われた沖縄大学学生自治会執行部選挙で、赤嶺知晃委員長候補が総投票数286票―信任236票で信任されました。なんと昨年の倍以上の沖大生が投票したことになります。
 この沖大生の決起はどうやってつくりだされたのか。その答えは、5月12〜14日に全国の労働者・学生の力で闘われた「復帰」46年5・15沖縄闘争に表れています。
 「一人二人の強い活動家の運動から、全体を獲得する闘いへと広げていきたい」----これは、5月13日に沖縄県青年会館で行われた全国学生集会での赤嶺君の言葉です。沖大学生自治会は、この信念を貫いて1年間闘ってきました。高い学費を払うためにバイト漬けの沖大生の現状に、「基地の島」「非正規職の島」沖縄で学生が声を上げるには、学生の貧困をなくしていかなければならないと訴えた昨年の自治会執行部選挙。ついに沖大生の声を大学当局に受け取らせた全学アンケート運動。教員や記者の決起も引き出し、学内開催にあと一歩まで迫った今年の新歓企画「こどもの貧困」講演会。
 「オール沖縄」が破産する中、多くの労働者・学生が「本物」の闘いを求めています。誰が一番労働者・学生の利害を体現しているのか、誰の力で基地をなくし戦争を止めるのか、信頼できる仲間がどこにいるのか......。沖大生も学生自治会の闘いからそれをつかみ、動き出したのです。
 今回沖縄闘争に初めて参加した学生からは、「沖大生と話して、『学生の貧困』の実態を知ることができた」「沖縄で見聞きした闘いを自分のキャンパスに持ち帰って闘いたい」と感動が語られました。沖縄で鳴り響いた号砲に全国で応える闘いを始めましょう。「景観」や「安全」を口実に立て看板規制、自治寮解体に乗り出した京都大学で、JR東労組の崩壊が進む鉄道職場で、再びカネと暴力での切り崩し、叩き出しが始まった三里塚の地で、誰が「本物」かを見せつけてやりましょう!
 全国学生は6・28請求異議裁判―7・8樫の木まつりに大結集しよう! 6・3高松、7月京大同学会選挙、8・5―6ヒロシマ闘争を闘い、9月全学連大会への大結集をつくりだそう!

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