7・8天神峰樫の木まつり参加を 伊藤さん 全人民の決起を信頼して 太郎良さん 強制執行との実力対決を

週刊『三里塚』02頁(0994号01面03)(2018/06/25)


7・8天神峰樫の木まつり参加を
 伊藤さん 全人民の決起を信頼して
 太郎良さん 強制執行との実力対決を

(写真 伊藤信晴さん【反対同盟事務局員・芝山町白桝在住】)

(写真 太郎良陽一さん【反対同盟事務局員・決戦本部長】)

(写真 昨年の天神峰樫の木まつりに集まった仲間たち)


 伊藤 次回裁判で市東さんが陳述すること自身がすごいことだと思う。命より金の政治の中、父親である東市さんから受け継いだ闘魂で、離作補償として提示されている1億8千万円を跳ねのけて闘う姿や、農業を本当に愛し大事に思っている姿を見ると、農地収奪は本当に許せないと思う。
 太郎良 前回の裁判で、大木よねばあちゃんの強制代執行の問題について証言が行われたけど「強制的な手段を使わない」とNAAが言ったことは、反対同盟が50年以上金にも暴力にも弾圧にも負けず闘い抜いてきた成果だ。強制執行をやっても闘いはつぶせないから「使わない」と言わざるを得なかった。よねばあちゃんの闘いを引き継ぐ闘いとして市東さんの闘いがある。
 「強制執行はやらないと言ったじゃないか」と裁判で確認したいわけじゃない。「強制執行を絶対させない」という闘いを今つくっているんだ。
 伊藤 団結が強ければ絶対に農地強奪攻撃を跳ね返すことはできる。
 太郎良 7・8樫の木まつりは「強制執行と闘うぞ」ということが核心だ。前を向く祭りとしてみんなで盛り上げよう。
 伊藤 不当な農地収奪を許さないという熱を感じるお祭りにしたい。

全国の闘いの先頭に立って

 太郎良 全国のあらゆる闘い、国策や戦争との闘いと一つだ。安倍政権の戦争・改憲攻撃に対して萩原進さんが言ったように三里塚が受けて立つ。その先頭に立つという気持ちでやる。この間そういう交流をやってきた。市東さんが畑を守るだけの問題じゃない。一人ひとりが団結と闘いをつくっていくものだと俺は思っている。
 伊藤 反対同盟がなぜ3・8分裂を乗り越えられたのか。全国の闘う支援陣形を信頼したからだ。今も安倍の戦争政治に対して「全人民は決起するんだ」という信念でやっている。われわれの決意の深さも試されている。人民の決起を信頼できなければ、利益確保の自己保身に入っていく。その成れの果てが石井新二だ。
 太郎良 新二の登場は改めて許せない。今回の共生協力金制度というのは第3滑走路を造らせるためのものだ。
 伊藤 空港機能強化を推進する運動だ。
 太郎良 三里塚というのは労働者・学生との連帯、沖縄や福島、いろんな人たちとの共同闘争的な内容がある。市東さんはじめ反対同盟は単に自分の農地を守るためにだけ闘っているわけじゃない。だから労働者をはじめ、あらゆる人との交流を大事にする。
 伊藤 大木よねさんは、「おらの身は反対同盟に預ける」と言って強制執行を迎え撃った。市東さんも、一人の農民としての自分の誇りと未来を全人民に預けたような気持ちだと思うよね。

反対同盟への共感が広がる

 太郎良 周辺住民の中にも反対同盟の闘いに共感を持ち、機能強化反対だと空港に対して異を唱える人たちが出てきた。闘いは広がった。簡単には強制執行をさせないような状況を現地の運動として作り上げている。だから東市さんが言ったように「強制執行来るなら来い」という闘いだ。周辺住民も含めて全国の闘う人が許さない。
 あまり現地の状況を見ていない人や小手先で考える人らでは、何も太刀打ちできるものがない。
 伊藤 「シンポ・円卓で三里塚は終わった」とマスコミは一律に去っていったが、その状況を打ち破り、今やマスコミも市東さんや住民の声に注目している。
 太郎良 「来たれ! 守り人!」 ぜひ7・8に集まってほしい。

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7・8天神峰樫の木まつり
 7月8日(日)12時30分 
 市東さんの南台農地集合
 小集会、デモ、午後1時30分まつり開始

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