改憲阻止・解雇撤回誓う 国鉄全国集会 1500人の熱気

週刊『三里塚』02頁(0995号01面02)(2018/07/09)


改憲阻止・解雇撤回誓う
 国鉄全国集会 1500人の熱気

(写真 改憲阻止・国鉄解雇撤回へ1500人【1日】)

(写真 反対同盟の伊藤信晴さん【左】と北原健一さん)


 7月1日、国鉄闘争全国運動全国集会が開かれ、全国から1500人が東京・江戸川区総合文化センターに結集した。
 伊藤晃さんの主催者あいさつに続き、三里塚芝山連合空港反対同盟から北原健一さんと伊藤信晴さんの二人が登壇し、連帯のあいさつを行った。伊藤さんは6・28請求異議裁判での「生きざまをかけた市東さんの証言」を紹介し、空港機能強化を進める石井新二の新団体設立を弾劾し、3・8分裂に決着をつける決意を表明。7・8樫の木まつりへの結集を訴えた。
 動労千葉の田中康宏委員長は、国会での労働法制改悪を弾劾し、「闘いはこれから。現場が決する」と述べ、「働き方改革=改憲攻撃を最先頭で担っているのはJR資本だ。JRの第三の国鉄分割・民営化攻撃が改憲そのものだ。改憲阻止大行進の先頭に国鉄運動が立つ」と提起した。
 関西生コン支部の武谷新吾書記次長のあいさつの後、韓国鉄道労組のソウル地方本部パクソンス本部長が発言に立った。韓国「ロウソク革命」の口火を切ったのが鉄道労組の74日間のストライキだ。鉄道労組は、今年2月にもストライキで組合員98人の復職をかちとっている。本部長は、民主労総の闘いの意義を強調し、「最も重要なのは路線。いつまでも動労千葉とともに闘う」と表明した。
 続いて、動労千葉顧問弁護団、動労千葉争議団と動労総連合1047協議会が、「不当解雇は絶対に許さない。生涯かけて撤回させる」と満身に怒りをたぎらせ不動の決意を語った。
 「乗務員勤務制度改悪阻止―第3の分割・民営化との闘い」として、動労千葉の川崎昌浩書記長が「乗務員勤務制度の見直しは、電車の運転士と車掌の労働のあり方を解体し、鉄道の安全を根本から破壊するものだ」と弾劾し、東労組カクマル崩壊情勢にストライキと組織拡大で躍り出ることを述べた。また、被曝労働拒否・常磐線全線開通阻止闘争で前進する動労水戸・石井真一委員長をはじめ、各地の動労総連合の代表が発言した。
 カンパアピールをはさんで、後半は「改憲阻止大行進の発展を」と題し、各職場・産別から国鉄闘争全国運動と改憲阻止運動の組織化の報告と決意表明に入った。「君が代」処分と闘った教育労働者、根津公子さんは、「教え子を再び戦場に送らない」と貫いてきた信念に基づき、教育労働者が学校現場から改憲・戦争に反対し立ち上がるよう訴え、会場全体に感銘を与えた。
 自治体労働者の宇都宮理さんは伊方原発反対の行動を訴えた。合同・一般労組全国協議会の吉本伸幸さんが、築地移転に反対する仲卸業者が集会に参加していることを紹介すると、会場が大きな拍手に包まれた。
 斎藤郁真全学連委員長が元気に改憲阻止決戦の先頭に立つ決意を表明し、閉会あいさつを港合同の中村吉政委員長が行った。集会の成功を確認し、動労西日本の大江照己委員長の音頭でインターナショナルを斉唱して締めくくった。

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