全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 立て看規制許すな 全学連大会結集を 全学連三里塚現地行動隊 二川光

週刊『三里塚』02頁(0997号02面02)(2018/08/13)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 立て看規制許すな
 全学連大会結集を
 全学連三里塚現地行動隊 二川光

(写真 8・6ヒロシマ大行動のデモ前に米「反戦の母」シンディー・シーハンさんと記念撮影【6日】)

 7月26日、東京大学で開かれた「京大・タテカン問題を京大生とともに考える」講演会に参加しました。京都大学全学自治会同学会の作部羊平君は、京大での立て看板規制に対する学生や市民の闘いを報告しました。この中で、学生は、規制が話し合いもなく進んでいる実態は「大学自治の破壊」=「大学改革」の中で行われている問題だとつかみ、「仕方ない」とあきらめることなく闘いは継続していると報告し、「ものごとを変えて行く力が学生にある」と訴えました。
 京都大学では今年5月1日の「立て看板規制」の施行日以来、学生・市民は立て看板を撤去されても出し続け、闘いは新たな段階を迎えています。1、2回生を中心に積極的に撤去を阻止し、奪還する実力行動を開始、新たな団体も立ち上がり看板を出す行動を開始しました。さらに市民や報道の注目や協力も得て、今や「京大タテカン問題」は京都市中を巻き込んだ大社会問題に発展しています。
 7月の同学会執行部予備選挙で安田淳敏候補者団が、学生全体の思いを体現する「総長団交実現へ!強い学生自治会を作ろう!」というスローガンを掲げて信任されたのは、この間の学生の闘いの一つの集大成です。そして今秋、京大では9月30日までの吉田寮生の強制退去、自治寮や自治会破壊という攻撃が迫る中、もう一段の運動の拡大が求められています。
 今回の講演会には東大や日大からも学生が参加しました。京大でかけられている攻撃は、首都圏の大学でも進行している攻撃です。アメフトタックル事件を発端に暴露された日大の理事会体制の腐敗、東京医科大学の不正入学や女子受験生への「減点」問題、早稲田大学での立て看板の撤去やオープンキャンパスでのビラ配布の規制など、カネを生み、権力におもねるための学生の声の圧殺は枚挙にいとまがありません。京大生の闘いから全国の学生が学び、京大の立て看板規制に象徴される大学改革=新自由主義大学の実態を明らかにし、そこに学生の怒りを集中していくことが重要です。そして、体を張った闘いが大学を学生の手に取り戻していく力になることを京大生は示しています。これが、9月に迫る臨時国会―安倍の改憲攻撃と対決する上での土台です。
 それは戦争に反対して市東さんの農地を実力で守り続けてきた反対同盟の闘いにも通じるものです。三里塚闘争は50年前の安保闘争や日大・東大闘争を闘う学生と合流することを通して、軍事空港絶対反対を掲げ、反戦運動として歩んできました。
 全学連大会は、今の大学のあり方に対して疑問を持つ全国の学生が一堂に会してそれぞれの大学で起こっている問題を持ち寄り、それを解決するためには何が必要か、どういう運動を作ればいいのかを2日間にわたって本気で討論する場です。全国学生は全学連大会に参加し、自らのキャンパス・未来を取り戻す闘いを開始しましょう。
 全国学生は9月臨時国会に駆けつけ、改憲と戦争を阻止する闘いに立ちあがろう! 9月1〜2日の全学連大会に集まろう!
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