10・14へ反対同盟のアピール

週刊『三里塚』02頁(1001号01面03)(2018/10/08)


10・14へ反対同盟のアピール

空港機能強化許さない
 事務局員 伊藤信晴さん

 三里塚は今、軍事空港粉砕・改憲阻止の闘いとしての自負を持ち、安倍政権に立ち向かう覚悟です。そして全国の人民は必ず呼応して決起すると確信しています。
 「働き方改革」と称した労働者の使い捨て、外注化・非正規職化に対し、無数の労働者が怒りを持っています。森友・加計問題での腐敗を居直り、戦争政策と改憲をごり押しする安倍を、自分の手で倒したいとの欲求が高まっています。
 10・14集会への大結集を全国のみなさんとともにかちとることで、国家権力とNAAにものすごい痛手を与えられます。裁判の勝利をつかみ改憲を阻む力になります。そういうことを実現できる労農連帯を、三里塚はつくってきました。
 裁判での証言などを聞き、52年を数える三里塚の奥深さと豊かさ、反対同盟のすごさを私もあらためて実感できました。市東さんのことばを借りれば、「ここまで来たら勝つしかない」。
 3月の4者協議会以降、NAA、行政、推進派らも必死になって空港機能強化へ向けて策動しています。防音窓工事の効果を宣伝したり、移転の同意書取りなどでうごめいています。
 空港機能強化がますます町の過疎化、衰退をもたらし、自分たちの生活を破壊することを感じながら、無力感に襲われ希望を失っている人も少なくない。反対同盟はこれまでの一斉行動の成果に満足することなく、もっと住民の深いところまで入り、住民の話に耳を傾け、不満や怒りを形にする努力をしなければならないと思います。
 そうすれば今起きている住民決起をますます促進し、激励し、機能強化策=第3滑走路を粉砕できます。
 今追いつめられあせりに駆られているのは空港です。10・14全国集会で、私たちの決意を示しましょう。

支援陣形を拡大しよう
 事務局員 太郎良陽一さん

 反対同盟の多くの先輩方から闘いを受け継ぎ、決戦本部長の任を引き受けて闘ってきました。
 3代100年耕し続けてきた市東さんの正直で誠実な生き方が、裁判でもNAAの違法脱法を暴き、農地取り上げ強制執行に何の道理も正当性もないことを満天下に明らかにして、敵を押し込んでいます。
 今この裁判の勝利的展開を現実の勝利につなげなくてはなりません。それは全国の人びとの、市東さんの農地を守りぬく支援陣形の圧倒的強化拡大です。ありとあらゆるところから、三里塚現地に駆けつけ、市東さんとスクラムを組んで農地強奪を阻止する、という声を上げることです。
 市東さんの闘いは、「すべてが金」という論理が貫かれる資本主義社会のもとで、それに屈しない誇り高く人間らしい生き方を示しています。
 空港が町を豊かにするという触れ込みは、まったく嘘だったことが暴かれました。元反対同盟の石井新二らはますます空港の手先に成り下がり、見返りに金を出させる活動にのめりこんでいます。絶対に許してはなりません。市東さんだけじゃなく、われわれ一人ひとりがそれと違う生き方を選ぶことで、連帯し共闘できます。
 企業のあくなき利潤追求にまかせる新自由主義のもとで、地域と自然と農業が、日本全体が破壊され、多くの人が危機感を抱いています。資本主義には未来がないことが、誰の目にも明らかになっています。怒りの声が沸き起こっています。
 国家権力と非和解で「農地死守・実力闘争」を貫いてきた三里塚だからこそ、全国の闘いの司令塔になる資格がある、と故萩原進事務局次長は語っていました。
 その巨大な可能性を現実のものとする突破口が、10・14全国集会の大結集です。暴力にも金にも屈しない気概でともに立ち上がりましょう。

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