全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 基地反対を貫く 改憲絶対阻止する 全学連三里塚現地行動隊 二川光

週刊『三里塚』02頁(1001号02面02)(2018/10/08)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 基地反対を貫く
 改憲絶対阻止する
 全学連三里塚現地行動隊 二川光

(写真 横断幕を掲げ千葉市内をデモ行進【27日】)


 9月30日投開票の沖縄県知事選挙が闘われ、基地反対で立候補した玉城デ二―氏が自民党の推す佐喜眞淳を破りました。9月、自民党総裁選で圧勝し、UAゼンセンを改憲推進派の労働組合とし、沖縄県知事選挙で佐喜眞を当選をさせることを狙っていた安倍にとっては、すべてがとん挫し大打撃です。安倍は人々の怒りに包囲されています。
 沖縄と連帯し、戦争と改憲を阻止してきたのが三里塚闘争です。9月27日に行われた請求異議裁判の最終意見陳述で、市東孝雄さんは、「農地は私の命であり、天神峰と南台の農地であくまでも畑を耕す」と宣言しました。自らの生き方を貫き、空港建設を阻む市東さんの存在がなぜ生まれたのでしょうか。
 それは三里塚闘争の原点に示されています。ベトナム戦争の真っただ中の1960年代、当時の首相である佐藤栄作は米軍のチャーター機で羽田空港が手狭となったという理由で、三里塚に新たに空港をつくる案を突如として出してきました。三里塚闘争はこの攻撃に対して、実践を積み重ね、闘いの原則をつくり、継承してきました。動労千葉や韓国の民主労総など国境を越えて、あらゆる職種で働く労働者との交流を闘いとともに作り上げ、学びあって総括し、発展させてきたのです。市東さんや萩原富夫さんも隊列に加わって、私が生まれる前から闘争を52年間も継続させてきました。
 市東さんには、世代をこえて運動を発展させてきたからこそ絶対反対の立場を貫けるという確信があります。これが戦争を止める最大の力となっているのです。
 安倍は改憲と戦争を何がなんでもやろうとしています。2020年東京オリンピックに向けて、大学ではボランティアと称して単位を人質にした奴隷労働が本格的に始まりました。さらに、10月1日に横田基地にオスプレイを正式に配備し、10月11日には築地市場の移転、豊洲の開場を狙っています。国家権力政治家は、資本と癒着し、腐敗しながら学生や労働者を無理やり従わせ、戦争に動員しようとしています。
 この現実を打ち破るには、「『いかに権力に反論するか』以上に『いかに団結を組織して力を持つか』が問われて」います(全学連大会議案)。改憲を阻み、戦争を止めるために市東さんの農地決戦に必ず勝利しましょう。
 千葉地裁・高瀬順久裁判長は12月20日を判決日としてきました。なんとしても市東さんに対する強制執行を阻止しましょう。秋の臨時国会を迎え撃つ巨大な陣形を作り出し、10・14三里塚集会―11・4労働者集会に集まろう!

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