10・14集会 農地死守、12・20勝利判決へ誓い新たに 「11・19千葉地裁包囲を」 680人が天神峰・南台をデモ

週刊『三里塚』02頁(1002号01面01)(2018/10/22)


10・14集会
 農地死守、12・20勝利判決へ誓い新たに
 「11・19千葉地裁包囲を」
 680人が天神峰・南台をデモ

(写真 680人が団結ガンバロー【10月14日 成田市東峰】)

(写真 反対同盟を先頭に「農地死守・第3滑走路粉砕! 安倍打倒!」を訴えデモ行進)

 10月14日、三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で全国総決起集会が開かれ、全国の労働者・農民・学生・市民680人が結集し大成功した。反対同盟・決戦本部と支援連絡会議は全国集会に先立ち、空港周辺の住宅5千軒へのポスティング、成田周辺の駅頭での早朝情宣活動、さらに津田沼駅にも足をのばし、宣伝戦を全力で闘い新たな地平を切り開いている。残り2カ月、全国で要望書を集め、11・19千葉地裁包囲行動へ! 12・20勝利判決をかちとろう!

第3滑走路阻止しよう!

 本集会前に、全国労組交流センターと全学連の独自集会が開かれ、労農学連帯の地熱を高めた。
 正午開会。前半の司会を務める北原健一さんが、開会あいさつを行った(発言要旨別掲)。反対同盟は動労千葉と全学連との共闘関係を強固にし、市東さんの農地を守ることを宣言した。
 萩原富夫さんが基調報告を行った。
 ①請求異議裁判の勝利判決をかちとろう。12月20日の判決日に勝利判決を出させるため、この2カ月が勝負。11月19日の耕作権裁判で地裁包囲行動を行う。署名、要望書を同盟に集中して結集してほしい。
 ②空港機能強化粉砕へ住民とともに闘おう。住民と怒りを共有し、第3滑走路建設を阻止し、軍事空港づくりを粉砕しよう。
 ③改憲を阻止し安倍政権を打倒しよう。安倍政権は労働法制を改悪し、農業と地方を切り捨て、改憲と戦争へ突き進んでいる。沖縄・福島と連帯し、辺野古新基地阻止、全原発廃炉へ闘おう。
 最後に萩原さんは、最近他界した関西実行委世話人の山本善偉氏と中核派現闘の小山衛一同志への追悼として、闘争歌「ケサラ」を心を込めて歌い上げた。
 連帯のあいさつの最初に、動労千葉の田中康宏委員長が立ち、市東さんの農地強奪を阻止する決意と、11・4労働者総決起集会・改憲阻止1万人大行進への結集を訴えた。そして、JR不当解雇の責任を徹底追及すると宣言した。
 関実のあいさつに続き、権力の不当な弾圧と闘いぬく全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の連帯メッセージが読み上げられた。
 市東孝雄さんが登壇すると大きな歓声が湧き、報道のカメラが殺到した。市東さんは、請求異議裁判の不当判決を出させないことを呼びかけた。「農家にとって農地を取られることは、命を取られること。私もがんばります。反対同盟ここにありという闘いをする」。揺るぎない決意に、参加者全員が惜しみない拍手を送った。
 続いて反対同盟顧問弁護団が登壇し発言した。事務局長の葉山岳夫弁護士は、請求異議裁判での勝利的展開を報告し、これを実際の勝利判決に結実させるのは今からの闘いにかかっていることを強調し、全員の奮起を促した。
 「市東さんの農地取り上げに反対する会」と各地の「農地を守る会」が演壇に並び発言した。群馬・市東さんの農地を守る会の清水彰二・群馬合同労組委員長は9月16日に高崎で開いた三里塚集会の成功を報告した。
 全国農民会議が緑色ののぼりを林立させて登壇した。小川浩共同代表は、安倍農政のもとで切り捨てられようとしている日本農業の現実を鋭く暴き、農民が生きていく道は市東さんの農地を守り、安倍打倒の闘いに立ち上がることだと強調した。さらに岡山支部の内藤大一さんが、西日本豪雨災害での安倍政権の責任を追及し、自治労倉敷市職員組合と連帯して闘う決意を述べた。
 福島の椎名千恵子さんは、復興庁による「風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略」の名で行われている被曝の強制攻撃を弾劾し、福島と三里塚の勝利が一体であることを訴えた。沖縄からは川野純治・名護市議会議員が、県知事選挙勝利の報告をした。
 婦人行動隊・木内敦子さんが熱烈なカンパアピールを行い、そのまま後半の司会を務めた。

洞口さんが立候補の決意

 「若狭の原発を考える会」の連帯メッセージ紹介に続き、全国水平同盟、婦人民主クラブ全国協議会、都政を革新する会、星野さんをとり戻そう全国再審連絡会議などが次々と発言。都革新は北島邦彦事務局長とともに洞口朋子さんが登壇し、来年4月の杉並区議選に立候補する決意を表明して会場を沸かせた。
 連帯発言のしんがりに動労水戸の石井真一委員長が立った。被曝強制の常磐線全線開通攻撃に対し、翌日の15日にJR東日本本社への抗議行動に、16〜17日には特急車掌1人乗務化と水郡線のワンマン運転拡大に反対してストに立つことを明らかにした。
 決戦本部長の太郎良陽一さんが11・19千葉地裁包囲闘争への結集を要請し、さらに強制執行の攻撃がかけられた時は全国から直ちにこの地に駆けつけることを訴えた。
 事務局の伊藤信晴さんが、スローガン採択とデモコースの説明を行い、最後に全参加者で力強く団結ガンバローを三唱し、デモに出発した。宣伝カーからは婦人行動隊の宮本麻子さんが、農地を守りぬく反対同盟のアピールを一帯に響かせた。「農地死守」「安倍政権打倒」の決意を込め、市東さんが丹精込めて育てた有機野菜が実る天神峰と南台の農地を往復するデモを貫徹した。 

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