〝空港拡張許さない〟 一斉行動 住民から市東さん「要望書」続々

週刊『三里塚』02頁(1003号02面04)(2018/11/12)


〝空港拡張許さない〟
 一斉行動
 住民から市東さん「要望書」続々

(写真 市東さん宅離れで打ち合わせ【10月28日】)


 10月28日、反対同盟と支援連絡会議は66回目の成田空港周辺地域一斉行動に立ち上がった。
 NAAはこの間、A滑走路の運用時間1時間延長の開始時期を来年10月末の冬ダイヤから行いたいとの意向を明らかにし、内窓設置工事を急いでいる。さらに、第3滑走路予定敷地内の住民から同意書を約77%集めたとして、住民を恫喝(どうかつ)し、あきらめを組織しようと躍起になっている。しかし、市東孝雄さんをはじめとする反対同盟の断固たる闘いと決意が周辺住民へと波及する中で、「空港機能強化策は撤回あるのみ」という声は日に日に高まっている。さらに、機能強化撤回のためにも、市東さんの農地を守らなければならないと考える住民も出てきている。住民の命と生活を奪う敵の正体が反対同盟の粘り強い取り組みの中でますます鮮明になってきているのだ。
 朝の打ち合わせでは、「市東さんの農地取り上げ強制執行を千葉地裁は認めるな」という要望書・メッセージを周辺住民から集めようと確認し、一同は担当地域へと繰り出した。用意された反対同盟ニュース第61号は、10・14全国集会の息吹を地域に伝え、11・19千葉地裁包囲行動への参加を呼びかけるものだ。この日も多くの住民から様々な声が寄せられた。NAAの必死の宣伝に比して同意書取りは進んでいない実態や、補償の問題をめぐって何ら説明しないNAAの態度への怒り。さらに、市東さんが誠実に農業に取り組む姿への共感と、畑を奪うことは許されない趣旨のメッセージが書かれた要望書は30を数えた。
 集約の最後に市東さんが、「第3滑走路建設との闘いはこれからが本番。これまでもそうだが、NAAのやり方はどんどん既成事実を作っていってあきらめさせるというもの。われわれはこれからも地道に周辺住民に働きかけよう」と訴えた。次回行動日を11月25日と確認し、一日を締めくくった。

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