ピンスポット 東海第二原発「運転延長」許すな 40年の老朽原発 事故起こせば大惨事確実

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週刊『三里塚』02頁(1005号01面05)(2018/12/10)


ピンスポット
 東海第二原発「運転延長」許すな
 40年の老朽原発
 事故起こせば大惨事確実


 原子力規制委は東海第二原発について、9月26日の新規制基準適合決定に続き、11月7日に20年の運転延長を認可した(写真)。東海第二は、操業開始から40年の老朽原発。炉心は長年の放射線、中性子線の影響で劣化している。使用されているケーブルも可燃性であり、新基準にも反する。
 また、30㌔圏内の14自治体には96万人が住んでおり、避難は不可能である。
 茨城県東海村周辺は原発危険地帯だ。66年に日本で初めて原発の営業運転を行った東海原発がある。98年に運転を停止し、核燃料は抜き取られたものの高濃度に汚染された炉心などが解体処分できず、建屋本体は20年経過した今も残っている。低レベルの汚染物質について、なんと原発敷地内に露天掘りで埋設するという。また、東海再処理施設(廃止予定)の高レベル放射性廃液のガラス固化体は人が近づくと20秒で死ぬほどの放射線を出す。地上で約50年冷やし、地下300㍍以深に埋めて無害になるまで約10万年、管理するという。
 東海第二が事故を起こせばこれらも放置せざるを得ず、大惨事となる。東海第二原発は廃炉以外にない。運転延長を許さず闘おう。

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