運用時間延長許すな 70回目の周辺地域一斉行動

週刊『三里塚』02頁(1011号02面01)(2019/03/11)


運用時間延長許すな
 70回目の周辺地域一斉行動

(写真 市東さん宅離れで一日行動の集約【2月23日】)

 2月23日、反対同盟と支援連絡会議は、70回目の空港周辺地域情宣一斉行動を行った。
 午前8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まった仲間は朝の打ち合わせを行った。東峰の萩原富夫さんが司会をつとめ、伊藤信晴さんが地域住民の声を紹介した。
 成田空港機能強化を進めるために、県・成田空港会社(NAA)は騒音エリアの線引きで「エルデン66デシベル」にかかっている部落にある「エルデン62デシベル」の家は移転できるとした。しかし、66デシベル地域にかかっていなければ、同じ62デシベルでも移転できない。NAAや県は「法律」を盾にこれ以上の対策はできないというが、すべての国民を公平に扱うことを保障した法に明らかに違反している。横芝光町の住民は、「権力側の都合で法律が運用されるならば、法治国家ではなく独裁国家だ」と怒りの声を上げている。住民叩き出しの先兵なのに「芝山の未来は明るい」などとうそぶく相川勝重町長も許せない。
 打ち合わせの最後に市東さんが、「この2〜3月はとても忙しいので気を引き締めていこう。同盟が元気にがんばっている姿を見せることで住民も勇気づけられる」と奮起を促した。
 一同は反対同盟ニュース第65号を手に対象地域へと飛び出した。今号のニュースは、4者協議会(国、県、地元9市町、NAA)が、A滑走路の運用時間延長前倒し決定を行ったことを弾劾する内容だ。今回の決定では、午後10時以降の便数制限(1時間に10便以内)も同時に撤廃されるため、午前6時から深夜0時まで発着が可能となり、午後10時以降の便数は3倍に増える。運用時間の延長は開港以来初。24時間空港化に向けNAAが重大な一線を越えたことは絶対許せない。
 「JR総武線は1時間に1〜2本の運行なのに、その上空は山手線並みの間隔で飛行機が飛来」(横芝光町の住民の声)という異常事態がさらに拡大することへの危機感が地域にはあふれていた。同時に、反対同盟が闘い続けてきたことへの信頼と期待の声が多く寄せられた。
 午後4時半、再び離れに集合した仲間は1日の行動の集約を行い、3・31全国集会に向け、さらに攻勢的に空港周辺情宣を拡大していくことを確認した。次回行動日は3月17日。
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