団結街道裁判 市長を証人に呼べ 裁判長の訴訟指揮に怒り

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週刊『三里塚』02頁(1014号02面02)(2019/04/22)


団結街道裁判
 市長を証人に呼べ
 裁判長の訴訟指揮に怒り

(写真 団結街道封鎖以後、市東さんは自宅から南台の畑まで大変な遠回りを強いられている)

(写真 千葉県教育会館で裁判報告会【4月19日】)


 4月19日、千葉地裁民事第3部(内野俊夫裁判長)で団結街道裁判が開かれた。
 最初に、陪席裁判官の交代に伴う更新手続きとして弁護団が意見陳述を行い、あらためて争点を明確化させた。
 市東さんは日々の農作業で、自宅と南台の畑とを約500メートルの直線で結ぶ団結街道(成田市道、天神峰―十余三線)を往復していた。市東さんだけでなく多くの交通利用が現にこの道にはあった。ところが成田市はこの現状を無視して違法な廃道手続きを一方的に進め、2010年6月、夜陰に乗じて団結街道を暴力的に封鎖・廃止し、その土地をNAAに格安で売り飛ばす暴挙に及んだ。
 昨年2月に行われたこの裁判で証人として出廷した成田市土木部長(当時)・中村壽孝は、廃道にした経緯・根拠・手続きなどについて、「わからない」「記憶にない」を繰り返した。交通量調査もせず、過去の廃道の前例の調査もしていないという。まったく話にならない!
 明らかになったことは、法律を無視した「政治的案件」として廃道を決定した当事者は、小泉一成市長だということだ。小泉市長、さらに片山敏宏・元成田市副市長の証人尋問は絶対に必要不可欠だ。裁判長は小泉市長と片山元副市長の証人採用を即刻決定せよ!
 また、弁護団が「市は廃道決定の経緯を明らかにする議事録などを提出せよ」と文書提出命令申し立てを行ったことに対し、被告・成田市はこの日までに、「起案書」などの文書4点を証拠提出した。しかしそれらは「庁議で廃道が提案され決まった」という「結果報告」に過ぎず、議論の内容や経過を明らかにするものではまったくない。弁護団は「議事録などの記録が存在しないなど、絶対にありえない」と強く追及すると、市の代理人は「私が確認した限りでは、ない」などと白々しく言う。傍聴席から弾劾・抗議の声が次々と上がった。内野裁判長は、「もう一度確認を」と被告に言い渡すが、形ばかりであることが見えすいている。
 さらに裁判長は、「証拠を読むと、道路管理課が関与し実際の調整を行っていたことが伺われる。道路管理課から証人を出してはどうか」と、市に提案した。
 直ちに弁護団が猛然と抗議した。「道路管理課は土木部の一セクションにすぎない。廃道はトップダウンで決められた。責任者は小泉市長だ。小泉市長を絶対に出したくない市の意向を忖度(そんたく)して、代わりに道路管理課を証人に立てろということか」
 裁判長は、「市長を呼ばないとは決めていない。いずれにしても、市には検討していただくということで」としらを切る。市はこの裁判長の提案にすっかり乗り気で、「すでに退職した可能性があるので、2カ月ほど検討期間を」と答えた。まさに、市長を法廷に出さないための、馴れ合い訴訟指揮だ。抗議の声が一層高まった。
 次回期日を7月16日午後3時として閉廷した。
 千葉県教育会館で、伊藤信晴さんの司会で報告集会が開かれ、葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団一人ひとりが法廷を解説し、内野裁判長を弾劾した。

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