9・24請求異議控訴審へ要望書集めよう 市東さんの農地を守れ 改憲と戦争の安倍政権打倒 6・30樫の木まつりへ

週刊『三里塚』02頁(1015号01面01)(2019/05/13)


9・24請求異議控訴審へ要望書集めよう
 市東さんの農地を守れ
 改憲と戦争の安倍政権打倒
 6・30樫の木まつりへ


(写真 右は反対同盟が市東さんの農地を守る控訴審闘争の支援を訴えるために新たに作成したリーフ。左は要望書、反対同盟HPでダウンロードできます)


 成田市天神峰の市東孝雄さんへの農地取り上げ強制執行を阻む請求異議裁判控訴審(東京高裁第4民事部・菅野雅之裁判長)の第1回が9月24日、大法廷で開かれることが決まった。三里塚芝山連合空港反対同盟は控訴審勝利に向けて新たなリーフを作成した。呼びかけに応え要望書と400万円カンパを全力で集めよう。6・30第3回天神峰・樫の木まつりに大結集し、9・24東京高裁へ攻め上ろう!
 成田空港会社(NAA)が奪おうとしている農地は市東家が3代100年耕し続けてきたものだ。市東さんは露地栽培で旬の無農薬有機野菜を作り、安全・安心な野菜を消費者に届けることを誇りに日々の営農に励んでいる。NAAは空港の拡張のために文書・印鑑の偽造をはじめ、数限りない違法・脱法行為を行い、このかけがえのない農地を奪うための裁判に訴えてきた。
 2016年、農地の明け渡しを認める反動判決が最高裁で確定した。その執行を止める請求異議裁判が2年にわたって闘われたが、昨年末千葉地裁・高瀬順久裁判長は反動判決を下した。闘いの場は東京高裁へと移った。市東さんは、「農地を取られることは自分の命を取られることと同じ。これから先何があろうともこの地で農業をやって生きていく」と鮮明な決意を語っている。反対同盟は「農地はみんなの命」と題する新たなリーフを作成し、農地取り上げ強制執行反対の要望書・カンパへの協力を呼びかけ、同じ国策と闘う沖縄・福島と連帯し、戦争・改憲の安倍政権を倒そうと訴えている。一人ひとりが思いを込めたメッセージが書かれた要望書を集めることが強制執行を阻止し、改憲・戦争を阻止する力に必ずなる。職場・キャンパス・街頭で全力で集めよう!
 三里塚闘争は「一切の話し合い拒否・空港絶対反対」「農地死守・実力闘争」の原則を守り、半世紀以上にわたって国策である成田軍事空港建設の完成を阻んできた闘いだ。
 反対同盟農民が国家暴力と体を張って闘い農地を守る姿は全国に共感を呼び起こし、膨大な青年・学生が決起してきた。とりわけ71年小泉よねさんに対して行われた強制代執行は、機動隊がよねさんを殴りつけて前歯をへし折り、戸板に乗せて放り出すという国家の残虐性を満天下に示した。
 農民を人とも思わない政府への怒りはさらに、職場・キャンパス、街頭で激しく闘われていたベトナム反戦闘争と結びついた。米帝のベトナム侵略戦争が激化し、羽田空港が米軍のチャーター機で手狭となることから成田空港建設計画が持ち上がったこともあり、「軍事空港絶対反対」を掲げた反戦闘争として三里塚闘争は爆発していった。
 さらに、ジェット燃料を運ぶパイプラインの建設が周辺住民の反対で大幅に遅れるなか、政府は鉄道で貨車輸送する計画を発表。闘争初期から三里塚闘争を支援していた国鉄の運転士・機関士を中心とした労働組合である動労千葉の組合員にそれを担わせようとした。動労千葉は5人の解雇者を出しつつもストライキで列車を止める闘いに立ち上がった。世界史的に見ても類例のない「農民のために首をかけて闘う」労働組合の闘いは強固な団結=労農連帯を生み出し、新たな社会をつくる道しるべとなってきた。
 だからこそ、反対同盟の闘いに恐怖し、国家権力は市東さんの農地強奪攻撃を強めている。反対同盟発行の新リーフを武器に、要望書・カンパを集めよう。6月30日に開かれる天神峰・樫の木まつりに集まろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加