4・28集会 星野さんの生命を奪うな 即時解放の大運動をつくろう

週刊『三里塚』02頁(1015号01面02)(2019/05/13)


4・28集会
 星野さんの生命を奪うな
 即時解放の大運動をつくろう

(写真 「即時解放」を訴える暁子さん、誉夫さん【4月28日】)

 4月28日、「仮釈放不許可弾劾 星野文昭さん解放討論集会」(主催/星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議)が池袋のとしま産業振興プラザで行われた。3月25日の四国地方更生保護委員会による仮釈放不許可に対して、星野同志解放の大運動にただちに打って出る決意集会となった。
 4月18日、徳島刑務所は急きょ星野同志を東日本成人矯正医療センター(東京都昭島市)に移監した。星野同志ががんであることを知りながら、隠し通した上での移監だ。全国から集まった250人の参加者は、国家権力・法務省の悪辣(あくらつ)な意図を貫く徳島刑務所と更生保護委を徹底弾劾し、活発な討論を行った。
 集会冒頭、杉並区議会議員選挙で3275票を獲得し上位当選を果たした洞口朋子さんが、「非正規職で苦しむ若者や女性が人間らしく生きられる世の中にするために共に闘い、その力で星野さんの解放を勝ち取ろう」と力強く訴えた。
 再審弁護団は、仮釈放の条件は全てそろっていたのに不許可にした更生保護委と、星野同志の医療データを隠し続けた徳島刑務所を弾劾した。
 お連れ合いの星野暁子さんは、徳島刑務所が文昭さんのがんを放置していたことを弾劾し、また4月15日の更生保護委への申し入れについて報告し、「いくら不許可の理由を問いただしても答えなかったことが許せない。必ず文昭を取り戻す」と決意を述べた。
 全国再審連絡会議事務局の金山克巳さんが星野同志を取り戻す新たな大運動を提起し、法務省を民衆の怒りで包囲する闘いに打って出ること、星野同志の命を守るために100人の大医師団と100人の国会議員団を形成すること、今まで以上に巨大な運動をつくることを提起した。
 討論でも、次々と怒りの声があふれ出た。戸村裕実共同代表は、今まで13回も申し入れを重ね、全国からの要望書、意見書を突きつけてきたが、それを更生保護委は本当に検討したのかと強く弾劾した。また狩野満男共同代表は、東京の仲間が先頭に立って運動を進めていこうと提起した。
 香川・取り戻す会の高橋敦さんは、今後も高松の地で更生保護委を攻め続けると表明し、群馬・再審を実現する会の伊藤成雄さんは、徳島刑務所の意図的な懲罰を徹底的に弾劾した。福島・取り戻す会の長沢宏さんは、松川事件の松川資料室長だった伊部正之さんからのアピールを紹介し、松川大行進のような運動をつくって星野解放を勝ち取ろうと訴えた。文昭さんのいとこの星野誉夫さんは、さしあたり医療問題が大事だ、弁護団と一緒に様々な要求を突きつけて医療センターには出来るだけのことをやってもらいたいと述べた。
 三里塚現闘の同志は、4月26日に三里塚反対同盟が仮釈放不許可決定を弾劾する決議(別掲)を上げたことを紹介し、三里塚の大地に星野同志を取り戻す決意を述べた。
 最後に、革命的共産主義者同盟の木崎冴子同志が奪還への展望と決意を力強く訴えた。
 安倍政権の改憲・戦争や沖縄・福島圧殺攻撃への怒り、非正規職労働者の怒りと結びつき、巨大な運動をつくろう。絶対に星野同志の命を守り、取り戻そう。
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