産直野菜に元気もらう 洞口朋子杉並区議、三里塚を語る

週刊『三里塚』02頁(1019号01面03)(2019/07/08)


産直野菜に元気もらう
 洞口朋子杉並区議、三里塚を語る

(写真 市東さんの天神峰農地で農作業を手伝う洞口朋子杉並区議【7月1日】)

 選挙へのご支援本当にありがとうございました。市東さんはじめ三里塚の仲間に当選のあいさつとお礼を早く言いたいと思っていましたが、先日議会が終わり、やっと来ることができました。
 当選後の街頭や地域へのあいさつまわりで、「あなたに投票したよ」と初めて声をかけてくれる方も多く、毎日が感動の連続でした。こうした方たちの支持で勝利できたのだと実感しています。実際に中核派が選挙に勝ったという否定できない事実に対する反響も大きいです。当選後、インターネットテレビのAbemaTVの生放送番組に2回出演しました。区民だけでなく多くの期待と注目を感じます。
 初めて議会に出て思ったのは、議会だけでは社会は変わらないということです。議会はそもそも平日の昼間に開かれ、労働者の多くは傍聴に来ることができません。選挙前は「住民のため」「暮らしを守る」と田中区政を批判していても、選挙が終わると手のひらを返したように、どの会派も田中区長と協力している現状を目にしました。
 やはり、議会の内外で住民や労働者が政治を変えていく運動をつくる必要があります。区議には民営化などの杉並区政に関する情報がいち早く集中するので、その情報をもとに運動につなげていければと思っています。
 天神峰カフェには「週刊三里塚」の婦人行動隊のアピールを読んで、前から行ってみたいと思っていました。今回、みなさんから祝福の言葉をいただき本当にうれしかったです。さまざまな方法を駆使して三里塚闘争を広めようという反対同盟と現闘、行動隊の意志の力を感じました。
 そして幸運にも見ることができた千葉の新進作家・志村信裕さんの映像作品に心から感動しました。一人の青年が駅頭でビラを受け取ったことをきっかけに、ああいった映像作品を作ってくれた。三里塚と触れ合うことで、青年の心は必ず動きます。今の若者には、閉塞感や未来への絶望、怒りを誰にぶつけたらいいのかわからない葛藤のようなものがあります。だけど、三里塚は国策と闘い続け、相手が国家権力であっても非和解の闘いができることを私たちに示しています。その三里塚闘争を今こそ若者のものにしていくことが重要だし、その先頭に立ちたいと思います。
 翌日、援農に約2年ぶりに入り、ニンジンの収穫、ニンニクやジャガイモの選別、青唐辛子の芽取り、しょうがの草取りなどをしました。ニンジンの花やオクラが茎から生えている様子を初めて見てびっくりしました。選挙前から毎日三里塚の産直野菜を食べ元気をもらってきましたが、野菜を育む現場の様々な努力に感謝の気持ちと農業の面白さも感じました。
 市東さんの作業場には数匹のネコがいます。市東さんが「おいネコ、お前ら強制執行されたらどうするんだ」と語りかけるのを直に聞き、「この国ではなく、市東さんと猫の命と生活を守りたい!」「絶対に強制執行を阻止するぞ!」と決意を固めました。
 そして、援農中の楽しく和やかな時間であっても、警察の監視があるという許しがたさ。それと24時間365日対決している市東さんの闘いにあらためて勇気をもらいました。10・13三里塚全国集会には、多くの仲間を連れて参加したいと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加