関空を戦争に使わせない 7・14泉佐野集会が大成功

週刊『三里塚』02頁(1020号02面01)(2019/07/22)


関空を戦争に使わせない
 7・14泉佐野集会が大成功

(写真 南海電鉄・泉佐野駅前を元気に行進するデモ隊【14日】)

 関西新空港絶対反対泉州住民の会代表の中川育子さんから「関空を戦争に使わせない7・14集会」の報告が『前進』と本紙に寄せられました。
 7月14日、泉佐野市内で関空を戦争に使わせない集会が、会場を満杯にする130名の参加で大成功しました。
 集会に先立ち、7月7日に102歳で亡くなられた泉州住民の会の初代代表(1985年就任)森田恒一さんと、6月に亡くなられた住民の会会員Kさんに黙とうを行いました。中川から、「森田さんが2006年10月に千葉・佐倉に引っ越されてから、三里塚反対同盟に加わり、市東さんの農地への強制収用があろうものなら身体を張って闘うと語られていた。戦争反対の信念をことばだけでなく、すべてをかけて貫く方だった」と紹介しました。
 大弾圧と闘う全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長、全国金属機械港合同の木下浩平執行委員、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の壹貫田康博さんが連帯のあいさつをしてくださいました。泉州住民の会と関西合同労組泉州支部から、武谷さんに弾圧粉砕カンパを手渡しました。
 集会には三里塚反対同盟、動労千葉、動労水戸、婦人民主クラブ全国協議会、杉並区議の洞口朋子さんからメッセージが寄せられ、紹介されました。
 泉州住民の会代表の中川育子が、「闘いのよびかけと今後について」提起しました。「参院選から秋の臨時国会の過程は、改憲・戦争阻止の正念場。戦後初めて改憲を争点とした国政選挙に挑んできた安倍政権と真っ向から対決し、泉佐野から改憲・戦争反対の大運動をつくろう」「安倍政権と維新の会と結びつく千代松市長は、若者の名簿を自衛隊に提出している。7月には『広報いずみさの』に自衛官募集説明会の案内が町内会を動員して全戸配布された。改憲・徴兵制が足元で始まっている。みんなで行動して絶対やめさせよう」「戦争のためには空港が出撃基地、兵站基地として使われる。30年以上泉州で闘ってきた力を発揮し、労働組合と住民が団結して関空を戦争に使わせない闘いを発展させよう」と訴えました。
 大阪・星野文昭さんを取り戻す会の森本理さんから、星野さん追悼、再審無罪を必ず実現しようと特別アピールが発せられました。
 呼びかけ団体から、泉州住民の会の小林順子さん、関西合同労組泉州支部の西村美由紀支部長がアピール。
 続いてフリートークが活発に行われました。大阪市の自治体労働者が「G20の時の職場での異常な規制に、戦争とはこういうことかと実感した。職場で怒りが渦巻いている」と暴露。婦人民主クラブ全国協の豊中の仲間は、軍用道路をつくるための小中学校・こども園の統廃合、地域破壊と闘っている闘いは関空闘争と同じと話されました。
 他市の飛び入りの方が、「泉佐野の人は空港ができて良かったと思っているのか」と質問され、住民の会の小林さんが「空港のために泉佐野は夕張に次ぐ赤字の街になった。住民の生活は破壊された」と。
 マスコミをにぎわすふるさと納税についても活発な議論となりました。「行政の仕事を金儲けに変えている」「ふるさと納税で半分くらいの儲けを出しているタオル工場では、打ち切りになればクビになる人が出ると職場の人が心配していてこの危機感は正しいと思った。関合労はここにかみこんでいかなければと思う」と。住民の方から「千代松市長を本気で倒そう」との訴え等々。
 集会宣言を採択し、黒瀬博匡関西合同労組委員長が「私たちの団結と実力で、実際に改憲・戦争を止める、安倍・千代松を倒す、関空を戦争に使わせない闘いをやろう」とまとめ、デモに出発。
 沿道の人、マンションの住人、夏祭りに参加していた若者たちの注目を浴び、泉佐野駅まで元気よくデモをやりぬきました。
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