北総の空の下で 参院選報道 若者の「現状維持」

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週刊『三里塚』02頁(1020号02面05)(2019/07/22)


北総の空の下で
 参院選報道
 若者の「現状維持」


 梅雨空が続きます。一週間予報にもお日様マーク皆無、気温も低めで、冷夏予報が聞こえ始めました。夏野菜に勢いが付かず、気がもめる7月半ばです。
 一方、雨で手をこまねいている間に、雑草は一挙に成長します。目下格闘中なのが里芋の草取りです。里芋は産直の人気野菜ですが、日照りに弱いため昨年は育ちが悪く収量が上がりませんでした。元気に育っている今年こそは、と気持ちがはやります……。
 梅雨のうっとうしさを増幅しているのが、テレビを付ければ圧倒的な物量で登場する安倍晋三です。参議院選挙真っ只中、マスコミの中では東京新聞が奮闘しています。本音のコラムで斉藤美奈子さんが「自公優勢報道は『結局何も変わらない』と暗に出鼻をくじく。(中略)投票先未定の迷える有権者のためにこそ、流動の現場を取材し街頭の熱気を伝えて欲しい」と書いています。こちら特報部では「若者の自民党支持率なぜ高い?」という特集で、大学生や学者などを取材しています。結果、議論避ける傾向が強く、とりあえず現状維持……人気女優などを使った自民党のネット戦略で首相のフォロワー激増……などの現状が浮かび上がってきます。
 一方、若者の投票率が他より低いのも現状です。「現状維持」などとんでもない切羽詰まった若者の声は、選挙と繋がっていないのです。ここにこそ現状を変える力があります。地方選で洞口朋子さんがその一端を引き出しました。
北里一枝
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