全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 改憲阻止の先頭に 9月全学連大会へ 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

週刊『三里塚』02頁(1021号02面03)(2019/08/12)


全学連三里塚
 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 改憲阻止の先頭に
 9月全学連大会へ
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 横断幕を手に千葉地裁に向けてデモ【7月29日】)

 全国的に猛暑が続いています。梅雨が明けて気温が30度を超え、日光が野菜を元気づけています。野菜も育ちますが、雑草も大きくなって野菜を覆い隠すほどです。炎天下の中ですが、ぜひ現地に援農に来て、草取りをしましょう。そして多くの野菜を自らの手にとり、収穫の喜びを感じてください。
 7月21日に投開票された参議院議員選挙は、歴史的低投票率となりました。全体の投票率は48・8%となり、過去最低だった1995年に続いて2番目に低い投票率となったのです。
 10代では「ハズレを引きたくない」というかたちで自民党にたいする投票が増えています。それは消極的な理由からの自民党支持です。今回の低投票率は既存の与党や野党に対するあきらめを数字で示したものではないでしょうか。
 しかし、この状況を変える力は私たちにあります。
 7月20日には全学連が呼びかけて、銀座デモを行いました。学生や青年労働者が中心に220人が駆けつけ、「若者の力で未来を変えよう」「馴れ合い選挙ぶっとばそう」と声を上げました。
 ユーチューブの前進チャンネルやZNNなどで呼びかけた結果、デモ前の集会に子ども連れの若い夫婦が注目したり、デモに飛び入り参加がありました。
 その6日後に、「星野文昭さん追悼 獄死・国家犯罪を許すな7・26全国集会」が東京の杉並公会堂で開かれました。全国から36の救援会と絵画展や意見広告などを見た人々など720人が参加しました。冒頭のビデオメッセージで、演劇「ブラインド・タッチ」を作・演出した坂手洋二さんが「星野さん解放を夢見て作った演劇だった」と涙をにじませました。
 その後、星野さんの生い立ちが描かれたビデオを見ました。ビデオは小川プロダクション製作の「圧殺の森―高崎経済大学闘争の記録」という作品で、星野さんが実際にしゃべっている動画をはじめて見ました。続いて、三里塚現地で1971年の第2次代執行時にデモの先頭で指揮している映像が流れました。
 そして、星野さんが逝去された翌日に星野闘争と三里塚闘争に尽力していた青柳晃玄さんを追悼するため、群馬の仲間が発言しました。集会の最終盤には、洞口朋子杉並区議が議会の報告と決意を述べ、全学連から高原恭平委員長が、「国家権力に屈しなかった星野精神を継承し、全学連も共に闘います」と連帯発言を行いました。
 星野さんは大学闘争や三里塚闘争で、逮捕や処分に一切退かず、獄中に囚われても信念を貫き通しました。「農地死守・空港絶対反対」を貫いてきた三里塚芝山連合空港反対同盟は、第3滑走路計画に怒る住民や、沖縄の新基地建設に反対する住民、オスプレイ飛行を許さない横田基地周辺の住民や自衛隊木更津駐屯地へのオスプレイ配備に反対する住民、福島の原発事故に苦しめられ続けている住民とつながってきました。
 三里塚現地では、市東さんや萩原さんが、日々額に汗して農作業にいそしみ、野菜を育てながら、空港反対を貫いています。体を張って空港建設を阻止してきた闘いを多くの若者に知らせ、8月25日の一斉行動に組織しましょう。そして、全国の学生は9月全学連大会に集まり、私たちと一緒に討論しましょう。
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