関西生コン支部への弾圧許すな 10・14東京集会の成功を

週刊『三里塚』02頁(1025号02面03)(2019/10/14)


関西生コン支部への弾圧許すな
 10・14東京集会の成功を

(写真 3・31集会に駆けつけた関西生コン支部の福嶋聡さん【左】)

労組解体狙う

 昨年7月18日から始まった全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部に対する不当な弾圧は、大阪、滋賀、京都、和歌山へと拡大している。逮捕者87人、起訴65人(9月22日現在)という史上かつてない労組つぶしの大攻撃だ。捜索箇所は百数十カ所にも上り、武建一委員長など組合執行部は、保釈が近づくと再逮捕が繰り返され、すでに1年を超える長期勾留が強いられている。安倍政権や資本家階級、警察権力、裁判所、極右排外主義勢力などが一体となった弾圧だ。
 関西生コン支部への逮捕・起訴容疑は、いずれも労働組合法で保障された正当な組合活動だ。
 最初の弾圧となった滋賀の「湖東生コン協同組合事件」の「恐喝」とは、建設工事に使う生コンを協同組合から購入するように営業を行ったこと、労働組合員が建設現場の違法を現場監督に指摘したビラまきだ。また大阪では、2017年12月に行ったストライキで、組合員が非組合員の運転する車両の横に立ち、ストライキへの協力を説得したことが「威力業務妨害」とされた。さらに今年9月4日の武建一委員長らの再逮捕は、6年前の会社倒産に伴う労働債権確保の争議を「恐喝」とされている。
 当たり前の組合活動を「犯罪」とみなして逮捕・起訴を繰り返し、労働組合を解体しようとしている。検事は「関生を削る」などと公然と言い、警察は不当逮捕された組合員の家族に対して「組合を辞めてもらわんと勾留は終わらん」と脅して回っている。資本と警察が一体となって組合員を分断し、組合からの脱退を迫り、組合に残った者には仕事を与えなかったり、一方的に解雇したりとあらゆる卑劣な手口が使われている。

ストライキの力

 関西生コン支部は、生コンクリートの製造・運搬を行う労働者を組織する。生コン製造・運搬・運転の労働者たちが、企業の枠を越えて個人加盟を原則としてつくった産業別労働組合だ。企業の違いや正規・非正規、本工・下請けといった分断と競争を乗り越え、労働者同士で団結して資本と闘ってきた。
 2010年には4カ月半(139日)に及ぶ近畿地方一円のゼネラル・ストライキを展開し、関西の生コン産業と労働組合による大闘争を巻き起こした。ストライキにより生コンの原料であるセメント輸送が止まり、大規模プロジェクトをはじめ多くの建設現場で工事が完全にストップした。そうして最後には竹中工務店や大林組などスーパーゼネコンを屈服させ、集団交渉において生コン価格の値上げを受け入れさせ、その財源でセメント輸送・生コン輸送の運賃値上げと労働者の大幅賃上げをかちとった。
 動労千葉は、関西生コン支部と共に「闘う労働組合の全国ネットワークづくり」をめざして20年間共闘してきた。関西生コン支部とJRをめぐる攻防に決起し、11・3全国労働者総決起集会に大結集しよう!
 10月14日の「関西生コン支部への弾圧を許さない!10・14東京集会」(午後1時、曳船文化センター)に集まろう。
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