農業問題講演会開く 千葉県匝瑳市 「農民の力で政治変えよう」

週刊『三里塚』02頁(1026号02面01)(2019/10/28)


農業問題講演会開く
 千葉県匝瑳市
 「農民の力で政治変えよう」

(写真 開会あいさつをする小川浩さん【5日 千葉県匝瑳市】)

 10月5日、千葉県匝瑳(そうさ)市で農業問題講演会実行委員会が主催する「安倍政権7年の農政を問う」と題した講演会が行われ、地元地域の農民を始め、50人が集まった。反対同盟の市東孝雄さん、萩原富夫さん、伊藤信晴さん、太郞良陽一さん、宮本麻子さんと支援連の仲間も参加した。
 講師の新潟大学農学部助教・伊藤亮司さんは冒頭、自分が教壇に立つ大学の学生の意識について触れ、「若者が保守化しているように見えるのは擬態」「矛盾を押しつけられ追いつめられている若者は、怒りのマグマをためている」と述べた。そして「農業の成長産業化」や「農村産業」という「きれいな言葉」を使って進められる農村切り捨て政策のカラクリを次々暴露した。最後に、この間の選挙のように農業県での大衆的決起が目に見える形で始まっていることに触れ、「最後は食料を持った者が強い」と述べ、今回の講演内容を農民の武器として使ってほしいという思いを語った。
 質疑応答に移ると、会場からは農業問題に限らず新自由主義政策や改憲についても意見や質問が出され、農業や地域の問題を中心に今の政治全体について活発に意見が交わされた。
 続いて萩原さんが発言に立ち、農民同士が分断されている今の状況は沖縄の問題にも通じると問題意識を語り、「今の政治に抗っていくことが必要だ」と三里塚現地への結集を呼びかけた。
 最後に実行委員会で全国農民会議共同代表の小川浩さんがまとめの発言に立ち、「農民一人ひとりの自助努力ではもう安倍農政に対抗できない。農民自らが手を取り合って今の政治を根本から変えていく運動を作っていこう」と訴えた。
 全国農民会議を軸に農民運動の発展をかちとろう。
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