第78回一斉行動に立つ A滑走路時間延長に怒り

週刊『三里塚』02頁(1026号02面02)(2019/10/28)


第78回一斉行動に立つ
 A滑走路時間延長に怒り


 10月6日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は78回目の空港周辺情宣一斉行動を行った。朝8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まり、事務局の伊藤信晴さんの司会で朝の打ち合わせ(写真)。
 冒頭に市東さんがあいさつした。「A滑走路の運用時間延長が目前となった。住民の意見を聞くと、空港の問題がいろいろと出てくると思う。ぜひ住民と呼吸してきてもらいたい。台風被害で空港周辺のみなさんが奮闘しているので、反対同盟もしたい」
 続いて、前日に匝瑳市で安倍農政問題についての講演会を呼びかけた全国農民会議共同代表の小川浩さんが発言した。「自由貿易協定は農民だけでなく消費者全体にかかわる大きな問題。安倍農政を変えるためにも市東さんの農地を守る闘いを広げたい。その中に日本農民の未来もある」
 伊藤さんは、「市東さんの闘いがNAAを追い詰めている。第3滑走路予定地の住民95%から同意書を取ったといっているが、NAAは変更許可申請を直ちには出せない。闘いの確信を深め、継続的に訴えよう」と呼びかけた。
 今回用意された反対同盟ニュース第72号は、1面で請求異議裁判控訴審が東京高裁で始まり、1336通の要望書を提出したことを報じている。2面では、田村明比古NAA社長が、これまで便数制限されていた午後10時台と開港以来原則禁止されていた11時台の発着便数が、10月27日以降、合わせて週113便になると発表したことを受け、改めてA滑走路の運用時間延長を弾劾する内容だ。3面では、国交省の着陸制限を断り、大混乱を招いたにもかかわらず謝罪すらしない田村社長を弾劾している。
 一同、同盟ニュースを手に周辺地域へと飛び出した。
 9日間に及ぶ停電が続いた芝山町では、ビニールハウスの被害はいまだに手付かず、倒木もいたるところで放置されている。「相川勝重町長が防災無線で対応の遅れについて謝罪めいたことを言っていたようだが、今さらなんだ」「移転は大変。95%の同意書をNAAが得たと発表しているが、個人からはそこまでは得られていない」という声が寄せられた。
 成田市の農村地域では、「花の損害は保険適用されない」「ハウス1棟につき100万円の損害」と台風被害について様々な声が寄せられた。さつまいもの収穫・出荷が始まり農作業に追われる農家からは、「第3滑走路はできない。騒音問題を徹底的に追及して建設をあきらめさせたい」「市東さんを応援します」と激励を受けた。
 屋根の修理が遅れる多古町の住民と政府・東電への怒りを共有した。

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◎天神峰カフェ
 10月27日(日)正午〜
 市東さん宅離れ集合

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