全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 闘いの歌高らかに 日比谷野音で躍動 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(1027号02面02)(2019/11/11)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 闘いの歌高らかに
 日比谷野音で躍動
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 躍動感あふれる律動で会場を盛り上げた)

 台風の季節がやっと終わって、三里塚現地は過ごしやすい季節を迎えました。高い山がなく、紅葉で秋の訪れを実感することの少ない北総台地では、葉っぱに落ちる朝露が秋の風物詩です。台風被害も乗り切り、産直ケースの中身も「収穫の秋」の野菜で賑やかになってきました。代表格であるサツマイモの出来が思わしくないのは気がかりですが、里芋やゴボウ、落花生など年末まで忙しい作業が続きます。
 11月2日に千葉市で行われた国際連帯集会、3日に東京・日比谷野外音楽堂で行われた全国労働者集会・改憲阻止!1万人行進に今年も参加しました。
 今回、私は3日の集会で、青年の出し物として律動(韓国の集会などで踊られるダンス)と韓国の労働歌を仲間とともに披露する機会に恵まれました。韓国に留学していた仲間とは今年の初めから、練習してどこかで発表したいと話していましたが、初めてがまさか日比谷野音になるとは思いもよりませんでした。
 メンバーを集めて練習や打ち合わせを重ね、本番を迎えるまで1カ月弱。それぞれが仕事を抱え、全員揃うのも難しい状況でしたが、何とか見せられるものにはなったのではないかと思います。大学のサークル時代のことも思い出しましたし、何よりみんなで作り上げた本番のパフォーマンスはとても楽しいものでした。政治的な集会に久しぶりに参加した大学の友人からも「500円(集会のチケット代)を払う価値はあったな」という言葉をもらいました。
 さて、私は韓国の労働者の闘いに触れるにつれ、闘いの中で歌われる歌に注目するようになりました。韓国では、毎年11月にソウルで行われる民主労総の全国労働者大会やその前夜祭はもちろん、路上や広場で行われる集会や座り込みの現場には歌や律動が付きものです。日本の全国労働者集会でも毎年、最後に参加者みんなで肩を組んでインターナショナルを歌うのが恒例になっています。2日の国際連帯集会後の交流会で、韓国はもとより、ドイツや台湾の労働者も歌声を披露して文化交流の場に。言葉は通じなくても、音楽に思いを乗せるのは万国共通。一緒に歌って踊れば、労働者に国境はないことが一瞬で理解できます。
 かく言う私も、学生時代を過ごした東北大学の自治寮・日就寮の寮歌を寮の行事の度に歌っていました。「自治と共同 我が標語」という歌詞がとても好きで、これが私の運動の原点とも言えます。闘う仲間のみなさんの原点となるような歌は何ですか?
 「土に生まれ土に生き 骨を埋めるこの土の 誇りも高き『農地死守』」「われらが郷土(ふるさと)永遠(とわ)にあれ!」(反対同盟の歌)。労働者・学生のみなさん、12月14日、天神峰の地に集まり、ともに歌いましょう!
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