天神峰で団結いも煮会 市東さん 「完全勝利まで闘う」

週刊『三里塚』02頁(1030号01面02)(2020/01/01)


天神峰で団結いも煮会
 市東さん 「完全勝利まで闘う」

(写真 市東さんの南台農地から反対同盟を先頭にデモに出発【12月14日 成田市】)

(写真 野菜たっぷりのいも煮をほおばる参加者)

(写真 いも煮会の締めくくりに反対同盟歌を全員で熱唱)


 12月14日、反対同盟が主催する現地闘争&団結いも煮会が行われ、首都圏を中心に180人が参加した。小春日和の暖かい陽射しの中、色とりどりのノボリ旗が成田市天神峰の「南台農地」に林立。空港フェンスの向こうではジェット機が轟音を立てて走行している。
 デモ前の打ち合わせで、太郎良陽一さんが、「この農地を空港にするなど許せない」と口火を切った。続いて、伊藤信晴さんが12・24公聴会弾劾行動の提起を行い、東峰の萩原富夫さんが「ここに植わるネギは台風に負けずに立派に育っている。このすばらしい農地を奪わせてなるものか」と決意を語った。
 婦人行動隊の木内敦子さんのデモコールで全体をリードし、天神峰農地までのデモを貫徹した。
 団結いも煮会の会場は市東さんの作業場で、離れも会場の一部として開放された。参加者は、大釜で作られた具だくさんのいも煮や、鉄板で炒めた焼きそばなどに舌鼓を打った。差し入れのお汁粉も大好評だった。市東さんは、泡盛のウーロン茶割を傾けながら各テーブルにあいさつにまわった。
 司会は木内さんと宮本麻子さんがつとめた。最初に萩原さんが弾劾声明(別掲)を読み上げ、「市東さんの農地を守る沖縄の会」のメッセージを紹介した。
 連帯のあいさつの最初は、動労千葉の関道利委員長。「秋の全国集会がデビューの予定でしたが、今日になりました」「反対同盟とともに闘い市東さんの農地を守る。運転士の職名をなくすJRの攻撃に反撃し、関西生コン支部への弾圧を粉砕する」と決意を語った。市東さんの農地取り上げに反対する会に続き、全国農民会議の小川浩共同代表が発言した。安倍農政が進める農業つぶしを弾劾し、「農民は瀬戸際だ。三里塚に勝利して安倍を打倒しよう」と訴えた。群馬・市東さんの農地を守る会、星野全国再審連絡会議、羽田空港新飛行ルートと闘う東京のなんぶユニオンなどが発言した。空港南側の横芝光町住民は絶対反対の決意を表明した。
 「星の木」のもとに分骨された星野文昭さんと共に闘う決意を込めて「ソリダリティ」が歌われ、続く「この農地は俺の命~♪」で会場の熱気は最高潮に。全学連と青年労働者は力強い律動を披露(ひろう)した。
 木村郁夫動労水戸書記長は常磐線全線開通攻撃を弾劾。斎藤郁真前全学連委員長は「農地を実力で守る学生の大部隊を実現する」と決意を述べた。
 市東さんが、「闘いの正義を貫く。53年間闘ってこられたのはみなさんのおかげ。共に完全勝利まで闘う」と、まとめのあいさつ。反対同盟歌を全員で熱唱し、伊藤さんの音頭で団結ガンバローを三唱して、いも煮会を締めくくった。

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●公聴会弾劾闘争
 12月24日(火)午前9時
 芝山文化センター前集合

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