全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 3・29全国集会へ 沖大自治会選に勝利 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(1032号02面02)(2020/01/27)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 3・29全国集会へ
 沖大自治会選に勝利
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 沖大学生自治会選挙に勝利した赤嶺知晃さん)

 1月9〜15日に行われた沖縄大学学生自治会執行部選挙を支援するために、約1週間沖縄に滞在しました。今回の沖大自治会選挙には全学連の副委員長でもある赤嶺知晃さんが委員長に立候補し、総投票数286票中、信任194票で見事信任されました。投票数は再建後最多だった前回と同数で、2000人の沖大生のうち、200に近い信任が持つ力は決して小さくはありません。
 今回の沖大自治会選挙では、学生自治会と大学当局との力関係が以前とは全く変わっていることが如実に表れました。当局は2014年に学生自治会再建を目指す学生に対して研究室の学生やサークル員を動員して「帰れ」コールを浴びせ、それから何年も職員を使って「学外者」の暴力的な排除や赤嶺さんへのつきまといなどで、学生自治会と学生の分断を図ってきました。
 しかし今回、妨害行為はほとんどなく、私もキャンパス内で大いに投票を呼びかけることができました。選挙期間中には学生自治会に協力してくれるサークル員や、友人にもなかなか話せないような大学への不満を話してくれる学生も。赤嶺さんが「応援メッセージを書いてほしい」と声をかけると、その場で応じてくれる学生が何人もいたのには驚きました。
 たしかに今、顔と名前を出して学生自治会として活動をしているのは赤嶺さん一人かもしれません。しかし、キャンパスで一番学生に向き合い、一番学生の声に耳を傾け、声を上げ、体を張ってきたのは誰かを沖大生は見てきました。だから沖大生は、彼がキャンパスで日々積み重ねてきたことを支持し、それが大学当局の攻撃をはね返す力となったのです。
 1月20日、第201通常国会開会日に「改憲阻止・大行進」の仲間と共に国会前行動に立ちました。安倍政権は「桜を見る会」やIRをめぐる問題など、腐敗が次々に明るみに出て、これを取りつくろうのに必死です。「任期中(来年9月まで)の改憲は不可能」という論調も高まっています。この原因は、「長期政権の緩み」だとか「自爆」などと表現されますが、私はそればかりではないと思います。腐敗に怒り、立ち上がる人たちがいなければ、どんな事実が出てきても問題にはならないからです。
 私は昨年、環境問題で声を上げた若者たちや「入試改革」反対で街頭に出た高校生の姿に感動し、世論を塗り替えていく力強さに多くのことを学ばされました。また反対同盟が闘い続けているから、空港機能強化に反対する住民があれだけ声を上げられるということ、「あらゆる意味において強制的手段を用いない」という言葉が成田空港会社を縛り続けているということを、公聴会弾劾闘争や市東さんの農地をめぐる裁判で確信しました。そして今年、54年の闘いでつくってきた信頼と決起を目に見える力として示すときです。
 3・29三里塚全国集会に集まろう!
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