星野文昭さん逝去1周年 国賠闘争勝利を誓い集会

週刊『三里塚』02頁(1041号01面04)(2020/06/08)


星野文昭さん逝去1周年
 国賠闘争勝利を誓い集会

(写真 星野文昭さん逝去1周年の集い【5月30日】)

 「星野文昭さん逝去1周年の集い」が5月30日に台東区の入谷ホールにおいて、星野全国再審連絡会議の主催で70名の結集で開かれた。
 1年前のこの日は、獄中44年にわたって「人間が人間らしく生きられる社会」の実現に向け革命家として不屈・非転向で闘い続けた星野同志が、国家権力・徳島刑務所による巨大な肝臓がん隠しと医療放棄によって虐殺された日である。1周年を迎え、あらためて星野同志を生きて奪還できなかった無念さ・悔しさがこみ上げ、同時に国家権力に対する激しい怒りが高まる集会となった。
 星野同志虐殺の国家犯罪を徹底的に暴き出す国家賠償請求訴訟闘争を軸に、新たな闘争へ決起することを確認した。
 集会冒頭に星野暁子さんがあいさつ。文昭さんがなくなって以降、裁判所の証拠保全などによって、矯正医療センターが大手術を行う医師も体制もないのに手術できると説明して強行した事実、さらに手術は成功したと報告し、大手術だったにもかかわらず集中治療室に入れて24時間監視することもせずに翌朝に大出血するまで放置されていた事実が明らかになったことを報告し、あらためて弾劾した。「これは獄死を狙った国家犯罪そのものであり、私が星野文昭になって国家犯罪を暴く先頭に立って国賠請求訴訟闘争を徹底的に闘い抜く」と決意表明した。
 三里塚現闘から岸本豊和さんが発言した。B滑走路閉鎖という三里塚闘争の勝利的前進を確認し、成田市天神峰の市東孝雄さんの畑に植わる星の木の前に、「星野文昭ここに眠る」というモニュメントを建立したことを報告。「私も星野文昭になって、国賠闘争勝利・安倍政権打倒にむけ大坂裁判と一体で闘い抜く」と決意を語った。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さん、1971年11月10日の沖縄ゼネスト闘争で「殺人罪」をでっち上げられて逮捕され闘ってきた松永優さん、冤罪犠牲者の会事務局の十川正さん、星野文昭さんを取り戻す会や大坂正明さん救援会(準)、革共同など多彩な人から、国家犯罪を許さず国賠闘争を闘う決意が表明された。最後に、連絡会議共同代表の狩野満男さん及び事務局が、6月22日の国家賠償請求闘争に決起しようと提起し全体で確認した。
(三里塚野戦病院・大熊寿年)
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