市東農地決戦の先頭に立つ 全学連三里塚現地行動隊日誌 全学連大会を開催 処分撤回闘争を 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(1047号02面03)(2020/09/14)


市東農地決戦の先頭に立つ
 全学連三里塚現地行動隊日誌
 全学連大会を開催
 処分撤回闘争を
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 初参加者を多く迎えた全学連大会【8月30日】)

 去る8月29〜30日、第81回全学連定期大会が開催されました。今年の大会では、中央執行委員会から「2011年以来の第Ⅰ期学生自治会再建運動を総括し、コロナ危機下での第Ⅱ期学生自治会再建運動を開始すること」が提起され、これをメインテーマとして活発に討論が行われました。
 全学連は11年3・11以来、京都大学全学自治会同学会を始めとする全国大学での学生自治会建設を強力に推し進めてきました。さらに、ここに全学生を巻き込んでいく挑戦を続け、昨年12月の京大処分撤回集会を学部自治会や自治寮で闘う学生・教官や市民とともに作り上げる中でその手応えをつかみました。
 そして今日のコロナ・ショックの下で、高すぎる学費、課外活動の制限、オンライン授業における問題はじめ大学の矛盾が暴露され、いくつかの大学で学生自治会やそれに類する団体の結成・再建を目指す動きが始まっています。この運動と結びつき、「闘う学生自治会」を全国に波及させることが求められています。全学連は、コロナ禍においても街頭や寮、サークルなどを足がかりに学生と討論し、文科省前行動や7・4、5全国学生一斉行動などの実践を重ねる中で多くのことを学びました。
 さて、議案では、「大学という疑似市民社会のヘゲモニー勢力となり、学生自治会のみならず教員なども指導しうる一個の勢力」を志向するものとして学生自治会をとらえており、その「正統性」を確立するための、様々なアプローチを提起しています。この点は示唆に富んでいます。また、70年安保・沖縄闘争の時に象徴される学生運動が活発な時代と大学の位置づけや学生の状況が大きく変化している今日、改めて大学キャンパスで闘う意義を問い直す挑戦をしていることは重要です。
 第Ⅱ期は、第Ⅰ期とは闘い方の面で多くのことが変わると思います。しかし、私は変わらないものもあると考えます。それは、昨年の大会やその後の12月の京大集会で確認されたように、処分との闘いを正面課題にしないと、大学キャンパスで闘う仲間を守ることもヘゲモニー勢力となるための陣地を切り開くこともできないということです。そして、被処分者や攻撃を受けている仲間が主体的に取り組めない闘いでは、周りの学生を獲得することはできないということです。
 大会やその後の議論でこれまで処分を受けてきた学生の話を聞いて、被処分者が闘うことを当然のことのように捉えていた自分の意識を転換していくことが必要だと強く感じました。
 安倍政権が倒れました。コロナ・ショックとその中で必死に格闘する労働者・学生の決起は歴史的事態を引き寄せています。成田空港は泥沼の危機に陥り、反対同盟の54年の闘いが花開くときが来ています。私は今日まで闘いを継承してくれたすべての仲間に感謝し、勝利を誓います。
 すべての学生は9・27三里塚全国総決起集会に集まろう!
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