日比谷野音で労働者集会 「改憲と労組破壊を許すな」

週刊『三里塚』02頁(1051号01面02)(2020/11/09)


日比谷野音で労働者集会
 「改憲と労組破壊を許すな」

(写真 全国農民会議の仲間と共に登壇した三里塚反対同盟。左から伊藤さん、市東さん、宮本さん、太郎良さん【11月1日 東京・日比谷野音】)

(写真 動労千葉・関西生コン支部・港合同の3労組を先頭に日比谷公園からデモに出発)


 11・1全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人行進が11月1日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、全国から2050人が結集した。三里塚反対同盟の市東孝雄さん、伊藤信晴さん、太郎良陽一さん、宮本麻子さんが参加した。
 第1部の労働者集会では、JR大合理化攻撃との新たな決戦に突入した国鉄闘争と、関西生コン支部弾圧粉砕の闘いの拡大が呼びかけられ、今こそ「闘う労働組合の全国ネットワークを」の決意がみなぎった。とりわけコロナ情勢の中で奮闘する医療、教育、コンビニの労働者の発言は全参加者の心を揺さぶった。
 第2部の改憲阻止!1万人行進では、各界の代表が菅政権打倒の熱い思いを語った。反対同盟・市東さんが全国農民会議の仲間と共に登壇し、発言に立った。
 集会後、銀座デモに出発。「コロナ解雇許すな!!」「スガやめろ!!」の訴えに沿道からは圧倒的注目と支持の声が集まった。

闘う労組と共に 市東さんの発言

 今コロナで空港需要は減少し、航空会社も次々とつぶれています。成田空港もガラガラになっています。同盟歌にあるように、風さわやかに、土豊か。本当に静かです。
 田村NAA社長は、機能強化をして需要を作ると言いますが、そんな余裕はありません。
 成田空港は元の形には戻りません。コロナだけでなく、命より金の空港建設がもたらした結果です。反対同盟は、機能強化白紙撤回を求める周辺住民と共に、「成田空港廃港」を掲げ闘います。
 私の農地をめぐる請求異議裁判は12月17日に判決が出ます。しかしなぜ私が訴えられなければいけないのか。訴えられるべきは空港ではないか。
 親父の署名の偽造を使った土地買収。それを知らずに私は小作料を払っていました。本当に許せません。空港の中に誘導路で囲い込む生活・営農破壊を認めていいのでしょうか。
 この農地も親父が戦争からの復員の遅れたことによって小作地として残されたものです。しかし、小作としてこの畑を耕すことの何が悪いというのですか。その権利は私にあります。デタラメな空港建設は絶対に認めるわけにはいきません。
 「正しいものは正しい」「ウソはつかない」という信念を持って、私は完全無農薬で野菜を作り、消費者にお届けしています。喜ばれてもいます。これは自分だけの問題ではないのです。
 みなさまに支えられながら、私はどんなことをしても天神峰で畑を耕し続けます。
 農地取り上げと機能強化と闘うことは、菅政権が進める改憲・戦争攻撃との闘いです。全国の反戦・反核、反基地闘争と共に断固菅政権を打倒しましょう。
 辺野古新基地建設と闘う沖縄、汚染水放出と闘う福島、そして三里塚を一つの闘いとして、国策に抗して闘う人々、動労千葉・関西生コン支部をはじめとする闘う労働組合・農民・市民・学生と共に闘います。
 12月17日、東京高裁での請求異議控訴審、12月21日、千葉地裁で行われる耕作権裁判への参加をお待ちしております。
 最後まで、勝利するその日まで闘い続けます。共に闘いましょう。

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