成田空港機能強化粉砕、菅政権を倒せ 市東さんの農地守りぬこう 反対同盟が団結旗開き 「強制執行反対」署名・カンパを

週刊『三里塚』02頁(1056号01面01)(2021/01/25)


成田空港機能強化粉砕、菅政権を倒せ
 市東さんの農地守りぬこう
 反対同盟が団結旗開き
 「強制執行反対」署名・カンパを

(写真 反対同盟先頭に力強く新年デモに出発【1月10日 成田市天神峰】)

(写真 旗開きに先立ち東峰神社しめ縄交換)

(写真   太郎良さんの音頭でガンバロー三唱)


 1月10日、三里塚芝山連合空港反対同盟の新年初の現地デモと団結旗開きが行われた。全国から130人が結集し、激動の2021年幕開けにふさわしい熱気あふれる闘争となった。反対同盟・市東孝雄さんの農地強奪強制執行を阻止する請求異議裁判はいよいよ最高裁決戦に突入する。反対同盟が呼びかける最高裁あての「農地取り上げ強制執行反対」の署名・カンパを職場・キャンパス・街頭で全力で集めよう。2面に、反対同盟顧問弁護団事務局長の葉山岳夫弁護士による高裁判決を徹底批判するインタビューを掲載します。
 午後0時30分、快晴のもとで東峰神社に集合し、恒例の鳥居のしめ縄付け替えが行われた。
 B滑走路の南端に位置し、かつてはひっきりなしにジェット機が耳をつんざく爆音を立てて頭上を通過していたが、一機の機影も現れない。「成田空港廃港」を祈願しつつしめ縄を新調した。
 その後、市東さんの南台の農地に集合。決戦本部長の太郎良陽一さんの司会でデモ前の打ち合わせが始まった。
 事務局員の伊藤信晴さんが第一声を発した。「菅政権は新型コロナ感染拡大を理由に緊急事態宣言を発したが、民衆の命を守る決意も覚悟もない。東京高裁が市東さんに下した控訴棄却、農地取り上げ強制執行を認める反動判決を許さない。農地を守り抜き、日々苦難を強いられている民衆の先頭で闘い、空港廃港を実現する」
 シュプレヒコールを上げてデモに出発。宣伝カーからは婦人行動隊・宮本麻子さんが、「農地死守・空港機能強化粉砕」の訴えを一帯に響かせ、市東さん宅前までのデモを貫徹した。
 今年の旗開き会場は、青空のもとでの市東さん宅中庭だ。ここも強制執行の対象とされている。
 伊藤さんの司会で、最初に市東さんが主催者あいさつに立った。(発言要旨別掲)
 「東京高裁の不当判決は絶対に認めることはできません。国策の名のもとで何をやってもいいというやり方を許さない。今年一年、勝利的に前を向いて闘っていきます」
 続いて敷地内東峰の萩原富夫さんが、反対同盟の「闘争宣言」を読み上げた。「①市東さんの農地を守ろう、②空港機能強化粉砕、③菅政権打倒」を骨子とする内容で、最高裁での闘いに向けた署名・カンパ運動への取り組みと、3・28芝山現地闘争への結集を熱烈に訴えた。
 連帯のあいさつの最初に、動労千葉の川崎昌浩書記長が立った。農地を共に守りぬく決意を語った上で、JR3月ダイヤ改定でのワンマン運転拡大、自動運転化、車掌の削減、外注化、非正規化などの攻撃に対してストで反撃すると表明した。
 続いて顧問弁護団が発言に立った。事務局長の葉山岳夫弁護士は、反対同盟が唱えてきた「空港廃港」が射程距離に入ったことを確認し、東京高裁・菅野判決のでたらめと矛盾を指摘し、請求異議上告審をはじめ全裁判闘争での勝利を誓った。
 さらに、市東さんの農地取り上げに反対する会に続き、全国農民会議の小川浩共同代表が、市東さんの農地を守るため、全国の農民が三里塚に駆けつけるような状況を切り開く決意を表した。
 宮本さんのカンパアピールをはさみながら、全国水平同盟、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議、動労水戸の木村郁夫委員長、婦人民主クラブ全国協議会、泉州住民の会代表の中川育子さん、群馬・市東さんの農地を守る会など諸団体が発言した。
 中核派を代表して前全学連委員長の斎藤郁真同志がマイクを握り、「2021年を革命の年に。三里塚闘争こそ私たちの生きる場だ」と訴えた。
 最後に太郎良さんの音頭で団結ガンバローを三唱。労農学連帯の砦、資本主義を撃つ拠点として、55年の歴史を刻む三里塚の意気込みを表す一日となった。

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