旗開きの発言から 三里塚は55年目に突入

週刊『三里塚』02頁(1056号01面03)(2021/01/25)


旗開きの発言から
 三里塚は55年目に突入

判決は不当、前を向き闘う
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 空港反対闘争は、55年目に突入ました。昨年12月17日の東京高裁の不当判決は、絶対に認めることはできません。上告し、弁護団とともに、一日も長く取り上げ攻撃を阻みます。
 NAA(成田空港会社)の田村社長は、コロナと関係なく機能強化・空港拡張をやるといっています。しかし今の空港会社にその余裕はないはずです。それは、一種の田村の強がりですね。反対同盟は、周辺住民の本当の声をニュースに載せ、闘っていきたいと思います。
 動労千葉・関西生コン支部などの労働組合、また沖縄・福島などと一つの闘いとして闘っていきます。また学生・市民あらゆる方々とともに闘います。国策の名の下で何をやってもいいという国・企業のやり方は、絶対に認めるわけにいきません。今年一年、前を向いて勝利的に闘っていきます。これからもよろしくお願いします。

ダイ改攻撃にストで反撃へ
 動労千葉書記長 川崎昌浩さん

 動労千葉は、三里塚と車の両輪として労農連帯の旗を掲げて闘います。
 市東さんが耕す畑は、市東さんの命そのものです。私の実家も農家です。かつてテレビに三里塚のことが出たとき、農民である父親が「なぜ農民から土地を奪わなければならないのか」ということを言っていました。私はずっと、この言葉を胸に刻んできました。
 国家権力の攻撃に対して、労働者と農民との団結が求められています。三里塚闘争を広範に広げ、三里塚現地から反撃し闘っていきたい。
 JRでは、3月ダイヤ改正で国鉄分割・民営化型の大合理化攻撃が襲いかかっています。コロナを理由にすれば、なんでもありといわんばかりに、ワンマン運転、自動運転化、車掌の合理化など外注化と非正規化を一気に進めようとしています。動労千葉は、この攻撃に対して、団結を強化し、職場からの闘いを組織し、ストライキで闘います。

農民の生きる道は三里塚に
 全国農民会議共同代表 小川浩さん

 竹中平蔵らは、企業が農地を所有する農業特区を「成功している」と言っているが事実ではありません。政府の農業政策によって、小さい農家が切り捨てられています。規模が5〜10町歩の農家にも及んでいます。
 来年は、大幅な減反を強制されます。減反できなければ、米価が1万円以下にされ、それは減反しない農民のせいだとされます。農民は危機的な状況にあります。
 三里塚は国家権力と真っ向から55年闘いぬいています。このことのすごさを確認することです。労働者・農民の生きる道がここにあります。市東さんの農地問題は、「闘ってもダメだった」ということにしてはなりません。私たちは、市東さんの農地を守りきるために何が必要なのか。そこから全国の万余の農民が駆けつける闘いをつくっていかねばなりません。

大阪都構想を粉砕した勝利
 泉州住民の会代表 中川育子さん

 大阪では都構想を粉砕する勝利を勝ち取りました。菅の改憲攻撃に痛打を浴びせるような勝利だったと思います。しかし2月には、「総合区」構想という労働運動と地域の運動を破壊する攻撃をかけようとしています。引き続き粉砕します。
 三里塚闘争と関西空港反対闘争は一体の闘いです。ともに軍事空港建設反対です。関空では、4000㍍滑走路が2本ありますが、国際線の民需がない中でますます軍事空港として狙う攻撃が強まっています。戦争反対で三里塚とともに闘います。
 関生闘争、元旦からやり抜きました。ともに闘いましょう。

2021年を革命の年に!
 前全学連委員長 斎藤郁真さん

 2021年を反転攻勢の年としよう。去年、学生運動では学費減免運動などが生み出されました。生きていけない人々の怒りの高まりです。2019年の世界的な反乱の年に続き、腐りきった資本主義を自覚する一年としてありました。これを受けた今年こそが、反転の年です。
 時代はラジカルです。若い人の決起のストレートさに新しい時代の転換を感じます。ただ生きるだけでは意味を見いだせない、闘って仲間と団結して、情勢をひっくり返すことに青年は生きる意味を感じるようになっています。
 階級的労働運動の復権とそれと連帯する学生運動の再建をもって、21年を革命の年としていきます。1億8千万円よりも1本100円の大根という市東さんが示してきた生き方、三里塚と連帯し学生は闘います。

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