全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 東京五輪中止せよ 今が声を上げる時 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1058号02面02)(2021/02/22)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 東京五輪中止せよ
 今が声を上げる時
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 トラクター作業を行う全学連行動隊【2月7日】)


 春に向けて着々と準備が始まっています。三里塚現地ではヤーコンの収穫を終え、玉レタス、サニーレタスの鉢上げを行っています。端境期に入っていますが野菜の種まきやビニールトンネルを張る作業など準備に追われています。寒さが緩み、春の暖かな陽気が訪れています。この時期になると花粉症も出てきます。体調に気を付けながら三里塚野菜を食べて英気を養いましょう。
 12日に東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長である森喜朗が女性を蔑視する発言への批判を受けて辞任しました。辞任表明に際して、森喜朗自身は「女性蔑視は解釈の仕方。意図的な報道があった」とマスコミ報道を問題にしています。女性蔑視発言を行った当時の状況を振り返って、大会のスポーツ関係者から「森会長の冗談じゃないか」という空気感が漂っていたと報じています。社会全体に漂う女性に対する風潮そのものが問題になっています。
 森喜朗の辞任はSNS上での抗議運動や相次ぐボランティアの辞退、処遇検討を求める約14万筆のネット署名によるものです。今こそ東京五輪を中止にして、予算をコロナ感染症によってひっ迫する病院や医療従事者の拡充に回すべきです。
 コロナ禍によって飲食店の時短営業や大学での入構制限、オンライン授業が昨年から続き、労働者や学生が疲弊(ひへい)する状態が続いています。医療機関ではコロナ病棟をもっている病院では感染拡大によって看護師が疲弊し、一般病棟は激務で疲弊しているとSNS上で看護師が声を上げています。大学に昨年入学した学生は1年間大学に行けず、友達すら出来ない状況になっています。
 菅政権は13日に緊急事態宣言にならなくても個人の私権制限と罰則を伴う対策が取れる「まん延防止等重点措置」を新設し、ますます声を上げにくい社会になっています。社会の上位だけが富を独占し、その他の人間は働かないと生きられない新自由主義社会は社会の分断を生み出しています。コロナ禍ですがSNS上だけでなく、目に見える形で署名運動や街頭宣伝など実際に人とつながるための行動を始める時です。
 今、三里塚反対同盟は請求異議裁判上告審の勝利に向け、署名に協力してもらうためのリーフレットを発行し、全国に協力を呼びかけています。成田空港が造られるはるか以前から親子3代、100年にわたって農地を耕し続けている市東孝雄さんの農地死守の闘いを知ってもらうためです。国策に対する闘いも55年目を迎え、運動が多くの学生や労働者の声を上げるための土台となり、分断を乗り越える希望になると思います。
 自らの生活を武器に体を張って闘い続ける市東孝雄さんはじめ、反対同盟の闘いを広めていく武器として署名とパンフを活用しましょう。
 3・11反原発福島行動、3月15日の耕作権裁判に集まりましょう。そして3月28日に行われる芝山現地闘争に駆け付けましょう。

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