全学連三里塚現地行動隊日誌 菅政権を倒そう 許せぬ聖火強行 全学連三里塚現地行動隊 二川光

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週刊『三里塚』02頁(1061号02面03)(2021/04/12)


全学連三里塚現地行動隊日誌
菅政権を倒そう
許せぬ聖火強行
全学連三里塚現地行動隊 二川光

(写真 南台の農地を守りぬく決意も固く【4月1日】)


 3月の急激な寒暖差から4月に入り、ようやく暖かさが増しています。いつしか桜も散り始め、葉桜の季節となりました。市東さんの畑ではモロッコインゲンの種植えとネット張り、スナックエンドウのネット張りが終わりました。オクラやトマトの苗も順調に成長しています。そして萩原さんの畑ではトウモロコシの種をポットに植える作業もしました。3月に植えた大根や人参も成長しています。夏に向けて着々と準備しています。皆さんも現地に赴き、三里塚の豊かな大地に触れてください。ぜひ援農に来てください。
 菅政権は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月5日に宮城、大阪、兵庫の3府県で「まん延防止等重点措置」を5月5日まで適用すると発表しました。午後9時までの時短営業はこの3府県以外でも求めているとしていますが、従わない飲食店には最大20万円以下の罰金を徴収できたりと緊急事態宣言と同じような効力を持っています。感染拡大での失策のツケを労働者に押し付け、本来やらなければならないPCR検査やワクチン接種を先延ばしています。この状況で政府は3月25日に東京五輪の聖火リレーを強行し、五輪開催に反対している人々や復興半ばの被災地の状況を遮断し都合の良い報道を流しています。今の東京五輪を盛り上げようとする空気は、「一億総火の玉」と称して戦争に突っ込んでいった第2次世界大戦時と似ています。この状況をひっくり返していきましょう。
 三里塚の現地では闘いの場を最高裁に移し、新たな闘いに入ります。請求異議裁判において成田空港による強制執行の理不尽さや不当さを弁護団や証人を先頭に暴き、怒りを叩きつけてきました。にもかかわらず、千葉地裁や東京高裁は反動判決を出してきたのです。この判決に対し多くの人々の力によって強制執行停止決定を勝ち取りましたが3月31日に期限が切れました。つまり裁判は係争中ですがいつでも強制執行ができる緊迫した状況になっています。私たちは座り込み態勢を組んで強制執行を阻止するために日夜奮闘しています。座り込みだけでなく署名やカンパ含め、反対同盟・市東孝雄さんの農地死守の闘いを訴えていく必要があります。
 ぜひ、全国の学生や労働者は55年間国策と対決し、空港絶対反対で体を張って貫いてきた三里塚現地に来てください。初めて訪れる人も現地の闘いの息吹を感じ、職場・キャンパスに拡大していきましょう。
 4月16日の午前10時半に千葉地裁で行われる第3誘導路裁判に集まりましょう。

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