大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1061号02面08)(2021/04/12)


大地の響き 投稿コーナー

成田軍事空港粉砕を
 広島大学 太田蒼真

 3・28芝山現地闘争に参加しました。年末の援農以来の三里塚です。あいにくの雨でしたが、雨混じりに土の薫る、春の匂いがしました。
 菅政権は新型コロナ感染症の影響で完全に空港需要が潰れた成田を機能強化しようとしています。コロナが新自由主義の限界を暴き、日本・世界各地で反政府運動が巻き起こる中、資本主義の延命のために改憲・戦争に突進せざるを得ない菅政権は、辺野古新基地建設や都心低空飛行の問題と一体となって、成田の軍事空港化をもって国際争闘戦参戦への第一歩としようとしています。
 闘いつづけているから負けていない! 集会で口々に確認されました。敵よりも一日長くと闘いつづけてきたからこそ、まだ成田空港は「完成」していないのです。闘うことで空港粉砕を勝ち取りましょう!
 反対同盟と地域住民、労農学連帯で全人民的に、声を上げる、闘いを広げていく、ということが支配階級に与える恐怖は、相川町長をして会場使用不許可を出させました。運動へのふざけた敵対を粉砕しましょう!
 4月を迎え、いつ強制執行と対峙してもおかしくない状況です。「農地死守、実力闘争、一切の話し合い拒否」の立場を守り、成田軍事空港粉砕まで闘いぬこう!

労農学連帯の重要性
 京都大学 西田昌喜

 先日の3・28芝山現地行動に参加しました。個人的には今回が初めての三里塚であり、出発前に詳しい人に話を聞いたり、漫画「ぼくの村の話」を読むなど自分なりに予習してみましたが、この時点で政府の残虐かつ卑劣な農地収用や住民に対する分断政策に対し怒りが湧いてきました。
 中庭で行われた集会では、動労千葉や関生支部をはじめとした労働者の方々や全学連の学生など多くの人々が闘争への決意を熱く語っている様子に、労農学連帯闘争の重要性と展望を改めて感じました。私はふだん京大の全学自治会建設運動や処分撤回闘争に取り組んでいますが、学生に高額な学費を負担させ工業製品のように扱って支配し、学生たちの主体的な活動により形作られてきた「学風」すら「ブランドイメージ」として都合よく利用し金儲けに走る新自由主義大学のあり方が許せません。これは農業という最も人間的な営みを技能実習制度という最も非人間的な制度をもって維持せんとし、昔から耕してきた土地で懸命に有機農業に取り組む市東さんの農地を奪おうと有機農業を拡大していくという「戦略」を打ち出す政府のあり方と根本的に同じです。労働者階級の連帯によって、三里塚闘争も、京大闘争も我々は必ず勝利できると確信しました。
 今回の現地行動に参加して、私は三里塚という場所が好きになりました。三里塚での闘争も農業も、もっともっと学びたいと思います。近いうちに援農に参加できる日を心待ちにしています。

野菜で花粉症が軽減
 三多摩 新井佳世子

 私は一昨年の台風被害をきっかけに初めて援農で三里塚を訪れ、それ以後三里塚野菜の魅力にはまって何度か訪問させていただきました。それまでは「ひとりでは食べきれない」とか「料理する時間がない」などの理由で注文していなかった産直野菜を「毎週1ケース注文して1週間以内で食べきる」ことを目標にしてきました。不規則な生活をしている私は毎日調理をすることができないため、届いた野菜を1日で調理し冷蔵庫に作り置きしています。
 するとどうでしょう!! 20年来苦しめられてきた花粉症の症状が今年は驚くほどに軽かったのです。全く出なかったわけではありません。特に花粉が飛び始めた2月20日頃~3月初旬にかけては「また来たか...」と薬を飲みました。しかし例年は4月中旬頃まで続く鼻炎症状が3月に入ってピタッとなくなったのです。
 この話を先日の三里塚集会で現地の方に話したら「それが有機野菜の力だね。それにケースには普段自分では買わない野菜も入ってくるし量が多いでしょ。いろいろな種類の野菜をたくさん食べることで体質改善されたんだよ」と言われました。確かにそうですね!!
 「健康」や「免疫力」を支える最大の源が「食」です。私は自分の身体がこのような反応を示したことがとても嬉しく、多くの方にこの事を知っていただきたいと思いました。産直野菜で花粉症もコロナも吹き飛ばして元気に過ごしましょう~!!

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