北総の空の下で 樫の木まつりへ 百年耕してきた土

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週刊『三里塚』02頁(1066号02面05)(2021/06/28)


北総の空の下で
 樫の木まつりへ
 百年耕してきた土


 蓋を開ければカラ梅雨のまま6月も後半です。日差しを浴びてトマトが元気に枝葉を広げる一方で、慈雨を待ちわびていた里芋やネギは19日の雨でようやく一息つきました。
 最高裁に上告中だった請求異議裁判は8日「受理しない」という門前払いの決定が下され、反対同盟は弾劾声明を全国に発信して戦闘態勢に入りました。ただし法的に奪えるのは一部であり、15年たった今も千葉地裁で審議中の農地が存在する以上、への字誘導路の解消はできません。南台農地では玉ねぎ、じゃが芋、キュウリなどが、市東宅に隣接する畑では人参、モロッコインゲンなどが収穫期を迎えて活気があります。闘う仲間や野菜の消費者と繋がるかけがえのない畑を守るために7・11樫の木まつりに集まってください。庭に根を張る樫の木と100年耕してきた土に触れて、守るべきものの確かな手ごたえを実感してください。
 折しも五輪直前、成田空港を使った関係者の入国激増が懸念されます。各国で変異株による感染が再拡大する中で、世界規模の人流を作り出すのは誰が見ても自殺行為です。
 賄賂攻勢と「アンダーコントロール」の嘘から始まった東京五輪は「祭」の高揚で原発事故を覆い隠し、改憲へ踏み切る安倍政権の野望の産物です。投下された税金は青天井に膨れ上がり、パソナや電通などの大資本とIOCに吸い込まれていく様を見せつけられて怒りは臨界点です。樫の木まつりで怒りを解き放とう!北里一枝
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