大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1067号02面08)(2021/07/12)


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「三里塚讃歌」の映像
 福島農民 O

 今回発売されたDVD「三里塚2021」を視た後、なぜか50年前に視た「三里塚の夏」のラストシーン―ベートーベン第九を背にした婦人行動隊員の満面の笑み―を思い出してしまった。
 闘いあり、生産あり、生活あり。怒りあり、笑いあり、強さあり。この作品は、「三里塚讃歌だ」と表現することは、不適切なことであろうか。
 私にとって三里塚とは、1971年の9・16決戦で行動を共にして以来、精神面はもとより、日々の行動の面でも大きな支えであった。
 3・11東日本大震災・原発事故後の多くの困難を乗り越えてこれたのも、三里塚の存在が大きかった。今福島においては、原発汚染水の海洋放出が決定され、新たな闘いのあり方が問われている。
 三里塚では6月8日の最高裁による上告棄却決定に対して、直ちに発せられた反対同盟による弾劾声明。そして全学連行動隊の決意に触れて、私自身も思いを新たにしたところである。
 市東さんをはじめとする三里塚現地の方々に学び福島の地においても、創意工夫をこらした、より広範囲な闘いを築いてゆくことを改めて決意する。
2021・7・2

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