全学連行動隊の戦闘宣言 農地強奪認める最高裁の上告棄却を弾劾する 7・11樫の木まつりに集まり大反撃を 市東さんの畑守り抜こう

週刊『三里塚』02頁(1066号01面01)(2021/06/28)


全学連行動隊の戦闘宣言
 農地強奪認める最高裁の上告棄却を弾劾する
 7・11樫の木まつりに集まり大反撃を
 市東さんの畑守り抜こう

(写真 上告棄却を弾劾する二川行動隊長【16日】)

 最高裁第三小法廷(長嶺安政裁判長)は6月8日付で、三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんの農地をめぐる請求異議裁判で上告を棄却する決定を出した。昨年の高裁判決から半年足らず。弁護団渾身の上告理由書をろくに読まずに、成田空港会社(NAA)の違憲・違法に目をつむり、市東さんの農地取り上げ強制執行にお墨付きを与えたのだ。断じて許すことはできない。反対同盟はただちに弾劾声明を発し、強制執行実力阻止の闘いに共に立ち上がることを呼びかけている。7月11日の天神峰樫の木まつりに青年・学生を先頭に全国から結集しよう。以下は、全学連三里塚現地行動隊・二川光隊長の農地決戦勝利に向けた戦闘宣言です。

 最高裁は反対同盟・市東孝雄さんの農地をめぐる請求異議裁判で、市東さんの主張を退け上告を棄却した。全学連三里塚現地行動隊は満身の怒りをもって徹底弾劾する。
 全国の学生・青年労働者は今こそ現地に駆けつけ、強制執行を絶対に阻止する行動に立とう。あらゆる職場・キャンパス・街頭で市東さんの農地決戦の重要性を訴え、社会的大反撃を叩きつけよう。
 国とNAAがやろうとしているのはかつてと同じように、空港反対の農民を追い出し、命を奪った歴史を繰り返そうというものだ。法の下で国家が虐殺を強行するならば、労働者・学生の法を超えた団結力でもって迎え撃とう。「国益」と称した国家暴力に対し、今こそ三里塚が培ってきた民衆の実力闘争の力を見せつけよう。
 世界史はG7サミットをもって完全に新たな段階へと突入している。菅政権は米バイデン政権と図って首脳宣言に「台湾海峡の平和と安定の重要性」を明記させた。「対中国侵略戦争」への本格的準備を加速させている。激増する日米共同訓練、今国会での相次ぐ反動立法の制定強行。既成野党の総屈服……。
 今こそ三里塚闘争のように国家権力打倒の立場で闘う団結と行動が必要だ。逆に国家権力は三里塚闘争をつぶさなければ改憲・戦争に一歩も前に進めないという状況に追いつめられている。
 三里塚闘争の強さとは何か。反対同盟の故戸村一作委員長は『闘いに生きる』という本の中で以下のように語っている。「支配階級は農民の生活破壊にその総力を投入してきた。しかし、農民はいかなる破壊工作にも屈せず、生活に勝利しているというリアリティーを闘いの生活化をもって証明しなければならない。生活の証しこそわが闘争のなかの闘争である」と。
 市東さんは体を張って空港絶対反対を貫きながら、野菜を作り全国の消費者に送り届ける産直運動を通して、農地を日々守り抜いてきた。この「闘いの生活化」こそ三里塚闘争勝利の根幹であり、55年ものあいだ、建設の完成を阻止してきた力だ。
 国とNAAは市東さんの農地を取り上げ、農業という生活の糧と生きがいを奪おうとしている。絶対に許さない。
 全学連行動隊は闘争初期から反対同盟と共に闘ってきた。2019年に国家権力によって虐殺された星野文昭さん、無実の罪で現在も監獄に囚われている大坂正明さんら諸先輩方の意志と闘いを引き継ぎ、日々の援農と闘争を担っている。
 農地強奪阻止・空港廃港を勝ち取るためには何でもやる決意だ。ぜひとも行動隊に決起しよう。強制執行実力阻止態勢の強化・拡大へ闘おう。
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