天神峰樫の木まつりが大盛況
　農地死守の誓い新たに
　「反戦の砦として闘いぬく」

　日米による対中国侵略戦争に向けた準備が急ピッチで進められている。実戦的かつ大規模な軍事演習を激化させ、核ミサイル配備計画を推進し、大破綻寸前の五輪を強行しながら戦時型の動員訓練、治安弾圧を狙っている。改憲・戦争への道をひた走る菅政権を一刻も早く打倒しよう。新たな核戦争阻止へ！　反戦・反核闘争の新たな発展に向け闘おう。８・６ヒロシマ大行動に全力で駆け付けよう。７月11日、国家暴力に抗し55年、「成田軍事空港粉砕、農地死守・実力闘争」を貫く三里塚芝山連合空港反対同盟は「天神峰樫の木まつり」を開催した。全国から労働者・農民・学生・地元住民など１５０人が結集し、市東孝雄さんの農地を死守する決意を固め合った。三里塚勢力を拡大し、「五輪中止！菅を倒せ！」の闘いのうねりをつくり出そう。
　Ｂ滑走路の誘導路の直線化を阻む市東さんの南台農地に集合し、デモ出発前の集会を行った。反対同盟と支援連は「三里塚55周年」の新Ｔシャツで登場。
　司会の太郎良陽一さんが、「強制執行来るなら来いの気概で、泊まり込み体制を組み闘っています。今日一日頑張ろう」と一同を激励した。
　伊藤信晴さんがこの間の闘いの報告。反対同盟への集会会場貸し出しを拒否した相川勝重芝山町長を徹底的に追い詰め闘う決意を述べた。さらに、第３滑走路建設強行路線が軍事空港としての本質をあらわにしていると指摘し、「農地決戦は戦時収用との闘い。反戦の砦として三里塚は闘い抜く」とアピールした。
　強制執行攻撃に対し未明から朝まで泊まり込み当番制で闘っている現地の支援連絡会議の仲間が次々と発言に立った。全学連三里塚現地行動隊の二川光隊長は、「援農を通じてこの畑に居続けることを心がけている。強制執行を絶対に許さない」と述べた。
　意気高くシュプレヒコールを上げて、反対同盟を先頭にデモに出発。宣伝カーからは婦人行動隊の宮本麻子さんが「市東さんの農地を守り抜こう」の訴えを周辺地域に響かせた。警察の規制をはねのけ市東さんの自宅前までのデモを貫徹。
　市東さんの中庭に移動し、伊藤さんの司会で樫の木まつりが始まった。
　最初に東峰の萩原富夫さんが主催者あいさつを行った。「最高裁の上告棄却は許すことはできないが、私たちは落胆したり慌てたりしてはいない。どんなことがあっても市東さんがこの地で生活することを守り支え、ここで畑を耕し生活しながら、空港としっかり闘い抜いていく」
　続いて動労千葉の繁沢敬一副委員長が連帯発言に立ち、「業務融合化」攻撃と闘い職場の過半数を組織する組合に飛躍する決意を述べた。
　関西実行委の連帯発言に続き、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部・西山直洋さん、騒音下南部住民Ａさんから寄せられたメッセージを伊藤さんが読み上げた。
　さらに、市東さんの農地を守る沖縄の会、若狭の原発を考える会、茨城・騒音下住民、関西新空港絶対反対泉州住民の会・中川育子さんから連帯メッセージが届いていることが確認された。
　宮本さんのカンパアピールに続き、関西から駆け付けたシンガー川口真由美さんが、ギター弾き語りで闘いの歌を力強く歌い上げ、会場の熱気を高めた。萩原さんもマイクを握り、リクエストした反戦歌を笑顔で一緒に歌った。
　続いて全国農民会議共同代表の小川浩さんが、上告棄却への怒りをあらわにして訴え、農民の組織化に全力を尽くすことを誓った。
　婦人民主クラブ全国協、全国水平同盟、星野全国再審連絡会議、動労水戸の木村郁夫委員長、「市東さんの農地取り上げに反対する会」など連帯発言が続いた。
　中核派を代表して発言した石田真弓同志は「農地強奪、第３滑走路建設に対しわれわれは全学連現地行動隊を先頭に体を張って実力阻止する」と宣言した。
　景品交換タイムでは、抽選で「カレーセット」の野菜が配布され、歓声と拍手が交差した。全員によく冷えたスイカがふるまわれ、用意されたボードに参加者の一言メッセージが次々と貼られた。反対同盟の新Ｔシャツと新ＤＶＤを買い求める人が続いた。
　最後にあいさつに立った市東さんの不動の決意に惜しみない拍手が続いた。全員で団結ガンバローを三唱し、勝利を誓い合った。

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