市東さんの農地守れ 空港機能強化粉砕 10・3全国集会に結集を 医療崩壊危機招いた五輪強行 菅・小池を今こそ倒そう

週刊『三里塚』02頁(1070号01面01)(2021/08/23)


市東さんの農地守れ 空港機能強化粉砕
 10・3全国集会に結集を
 医療崩壊危機招いた五輪強行
 菅・小池を今こそ倒そう

(写真 成田市内デモに立つ反対同盟【20年9月27日】)


 東京五輪の強行はコロナ感染爆発と医療崩壊を取り返しのつかない段階に突入させた。もはや菅政権による人民虐殺と言っても過言ではない状況だ。菅は、何一つ反省することなく、学徒動員的な学校観戦を進め、武器を携行した自衛隊のアフガン派兵を強行している。改憲・戦争へ突き進む菅を今すぐ打倒しよう。横浜市長選では、菅が推した小此木元国家公安委員長が18万票の大差で敗北。今こそ階級的労働運動・戦闘的学生運動の総反撃で社会を破滅に導く新自由主義を打倒しよう。9・12革共同政治集会(正午開会 江戸川区総合文化センター)に大結集し、三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける9・13耕作権裁判―10・3全国集会に攻め上ろう!

 五輪前はコロナの新規感染者が一日あたり全国で5千人程度だった。今や2万5千人を突破し、とどまる気配がない。大会組織委員会が発表した五輪関係者のコロナ感染者数は547人だったが、パラリンピック関係者は開会式前にもかかわらず130人を突破した。
 厚生労働省は五輪期間中に南米で猛威をふるったラムダ株感染者が羽田空港から入っていたことを隠し続け、濃厚接触者などへの連絡をしなかった。さらに、政府は16日から1日あたり2000人だった入国制限を3500人に緩和した。五輪が終わり「検疫体制に余裕がある」というのだ。
 ふざけるな! PCRの無料検査など国として当然やるべきことをしないばかりか、意図的に検査を絞り(五輪関係者は別!)、コロナ専門病院や病床を増やすこともなく、病院に入れるべき患者を「自宅待機」と称して自宅に放置。千葉県ではコロナ感染者の妊婦の受け入れ先がなく、自宅で出産を強いられたために赤ん坊が亡くなるという痛ましい事件まで起きている。
 今すぐパラリンピックを中止し、成田空港を閉鎖せよ! この反対同盟の呼びかけに空港周辺住民から多くの支持と共感の声が寄せられている。半世紀にわたって訴え続けてきた「空港廃港」を今こそ実現しよう!
 コロナ・ショックで航空バブルははじけ、右肩上がりの航空需要予測は完全に夢幻となった。気候変動問題と相まって空港縮小こそが海外では進められている。国とNAAによる空港機能強化・第3滑走路建設を粉砕しよう!
 コロナウイルスも空港機能強化も「今だけ、金だけ、自分だけ」の新自由主義・資本主義が元凶だ。そして、新自由主義は「あとは野となれ山となれ」と社会に責任をとることは決してない。
 他方で、動労千葉と反対同盟は、人民の命と生活と未来に責任をとる立場から労農連帯の絆を結び闘いを展開してきた。
 動労千葉は資本の合理化攻撃と闘う運転保安闘争路線を堅持し、現在も外注化・非正規化と対決し闘いぬいている。反対同盟農民は、資本主義の略奪型農業と決別し、万年続けられる農業を目指して無農薬有機栽培で産直会員の命と健康に責任を取るべく日々額に汗して耕し続けている。
 命を運ぶ労働者と命を育む農民が「鉄路と農地を武器に」共に、命と生活と未来を守る闘いとして国家の総力を挙げた労組破壊・反対同盟つぶしと立ち向かい勝利してきたのだ。
 現下最大の攻防点である市東さんの農地を守る闘いは、改憲・戦争を阻む闘いであると同時に、新自由主義が掘り崩してきた農業を守る闘いだ。新自由主義に終止符を打つ階級的労働運動と戦闘的学生運動をよみがえらせ、10・3全国集会に集まろう。

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