農地死守!第3滑走路粉砕しよう 10・3全国集会成田市栗山公園へ 菅政権をついに打倒 この力で改憲・戦争絶対阻止を

週刊『三里塚』02頁(1071号01面01)(2021/09/13)


農地死守!第3滑走路粉砕しよう
 10・3全国集会成田市栗山公園へ
 菅政権をついに打倒
 この力で改憲・戦争絶対阻止を


 GoToキャンペーンと五輪強行でコロナ感染爆発を引き起こし、医療と社会を崩壊寸前に導いた菅政権は、人民の怒りの前についに打倒された。だが、誰が次の首相になろうが自民党政権はますます人民の命を犠牲にして改憲・戦争へと突き進む以外にない。国策支配の破綻点である沖縄・福島・三里塚の闘いをますます強固に霞が関に攻め上ろう。第3滑走路建設を粉砕し、市東さんの農地を守り抜こう。三里塚芝山連合空港反対同盟は10月3日、成田市栗山公園で全国総決起集会の開催を決定し、全国へと招請状を発した。全力で駆けつけよう。反対同盟事務局の伊藤信晴さん、太郎良陽一さんから10・3集会への結集アピールをいただいた。

新自由主義を倒そう
 事務局員 伊藤信晴さん

 市東さんの農地を守る闘いは、「命より金」の今の社会のあり方を根本から変える闘いです。
 医療崩壊の現実に明らかなように新自由主義は社会を壊滅的に破壊しています。現地においても成田の機能強化によって北総台地の大部分が騒音下とされ、どんなに手厚く騒音対策がなされようが、芝山町では約7割が居住にふさわしくない地域となります。
 また、非正規の労働者がコロナでさらに苦しめられている状況を見ると、これ以上は譲ることができないところまで社会は来てしまっている。
 そうした状況を変えるために、動労千葉や関西地区生コン支部などの闘う労働組合と共に、体を張って闘うという基本原則を徹底的に貫徹して空港を廃港にし、新自由主義を終わらせる中にこそすべての人民が生きられる道、方策があると今こそ訴えたい。
 現地ではこの情勢と真っ向から対決するために4月1日から座り込み態勢を取り、周辺に対しても一斉行動などを通じてわれわれの思うところを訴えています。
 NAA(成田空港会社)は、LCC(格安航空会社)と貨物をどんどん誘致するから成田の年間発着回数は50万回までいく。だから第3滑走路建設が必要だと言います。しかし、そこに見え隠れするのは成田の軍事基地化なんですね。
 同盟の先輩たちが、ベトナム戦争に利用される羽田空港の現状を見て、成田に造られるのは軍事空港だと見抜いたように、われわれ自身も、今の政権が中国侵略戦争をやろうとし、改憲へと突き進んでいる大転換をはっきりと見据えないといけません。
 みんながそれぞれの持ち場で闘い、そこを資本・国家権力に明け渡さずに何としても死守するというのが第一だと思います。その上で、世の中を変えるためにも三里塚に駆け付けていただきたい。55年にわたって国と闘い続けて負けていないという世界的にも知られている三里塚闘争が持っている地平を譲り渡すわけにはいきません。
 菅政権が一夜にして崩壊する情勢です。体制の側も本当に行き詰まって展望が示せない。この危機を徹底的につくためにも三里塚の勝利は必要だと思います。私たち反対同盟も三里塚闘争55年の歴史に恥じぬよう必死な思いで闘っています。
 市東さんは、敵の理不尽な攻撃には絶対に負けない、全国の闘う人たちとの絆を守り切りたいという強い思いを持っています。全国の人民の先頭に立って反対同盟は闘う決意です。
 10・3全国集会に結集し、新自由主義を終わらせましょう。

全国の仲間と連帯し
 事務局員 太郎良陽一さん

 55年前に突如上から決められた空港建設に対して、みんなで話し合って反対の旗を揚げて闘いが始まりました。空港建設よりも部落の仲間や家族とここで生きていくんだという運動をつくってきたと思います。
 50年前、大木よねばあちゃんが汗水たらして作り上げたわずかな土地を権力は横暴にも取り上げました。
 また、どうしようもなくなって土地を売らざるを得なくなった人、いろんな悔しい思いがいっぱいありました。人として大事なものがあるはずなのに、それを忘れさせられ、仲間を裏切り、個人個人に分離させられて土地を売って出ていった人たちが今幸せな生活をおくっているかと言えば、そうじゃない。
 今ふたたび金と暴力で市東さんの農地を奪おうとしていますが、こんなやり方は絶対に許せません。
 三里塚は、金の力に従属させる支配やこの社会の価値観にNOと言い続けてきました。
 最近はスローフードなんていう考え方もあるけれど、安くて手軽なものではない新たな生き方を、三里塚で作り上げていきたい。
 それは人間がつくり、生きてきた歴史と未来を大事にするということでもあります。
 単に無農薬有機野菜を育てるということだけでなく、産直会員であったり、地域の住民とつながりながらプライドを持って生きていく生き方が大事だと感じています。何が大事か話し合い、自分たちの地元で信頼する仲間と、人間が生活できる環境をつくっていくことを自分もやりたい。
 三里塚の市東さんの農地を守ることは、このもうけ第一の資本主義社会の価値観を根底から拒絶し、新しいものを作っていくための闘いだと思っています。
 もちろん反対同盟の先達たちに教わってきた生き方、闘い方、執着というものもありますが、、自分なりに今後どうすればいいのかをもっともっと考えていきたい。
 それぞれが持つ怒りとか熱い思いを、せっかく三里塚闘争という国家と対決する運動を築いてきた歴史的な場所があるのだから、ここに結集させて、それぞれが抱えている課題の解決に向けた力にしていければいいと思っています。
 市東さんの農地決戦は、市東さんだけの問題ではなくて、職場、キャンパス、地域で闘うみんなが自分の生活の中で位置づけて、スクラムに加わってほしい。いろんな思いを持ち寄って闘うことができるのが三里塚闘争のいいところだと思います。10・3全国集会にぜひ集まってください。

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〈郵便振替〉
 00130―0―562987 三里塚芝山連合空港反対同盟
〈銀行口座〉
 みずほ銀行成田支店 普通預金 2074135 イトウノブハル

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