全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 実力闘争の復権へ 全学連三里塚現地行動隊長 二川光

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週刊『三里塚』02頁(1071号02面03)(2021/09/13)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 実力闘争の復権へ
 全学連三里塚現地行動隊長 二川光

(写真 拘束されるヤンギョンス民主労総委員長)


 秋風が心地よい季節となりました。9月とはいえ暑さの厳しい状況ではありますが、だんだんと秋らしくなっています。現地では冬瓜や生姜が新たにコンテナに加わり、冬に向けて畑をキレイにうなって種を蒔く作業が始まっています。里芋も順調に生育して季節が変わっているのを感じています。是非、三里塚野菜をとり免疫力をつけていきましょう。
 9月3日に菅首相が総裁選に出馬しないことを表明しました。安倍政治を継承すると言って登場した菅政権を労働者や学生の力で、約1年で辞任に追い込んだのです。コロナ禍で示された医療現場の崩壊の現実が暴露され、医療崩壊だけでなく多くの人々が生活できない状況が強いられてきました。その中で、東京オリンピックをどれだけの感染者数を出しても強行的に開催した菅政権に対し、全学連を先頭に7月23日の開会式粉砕闘争で怒りを叩きつけました。実際にスクラムを組んで新国立競技場前に迫り、会場前で弾劾行動に立ったことで、警察の暴力を通じた国家の支配の本質を暴きました。パラリンピックでも様々な人々の怒りで包囲した結果、ついに菅政権を辞任に追い込みました。
 この闘いが出来たのは、三里塚での空港絶対反対、実力阻止の闘いがあったからだと思います。国策に対して具体的に闘い続けてきた蓄積があります。
 三里塚農民の体を張った闘いに共感し、全国から労働者、学生が駆け付けました。全国から集まった人々は三里塚現地の実力闘争に共感と連帯を示していきます。その中で農民の闘いに連帯する動労千葉がジェット燃料貨車輸送阻止闘争に立つ、三里塚闘争が戦争に反対する全国の労働者、学生が参加する広範な実力闘争として発展してきました。国策である成田空港建設のための事業認定を失効させ、土地収用法の適用を粉砕した三里塚の闘いが土台にあるからこそ、開会式実力粉砕闘争が成功したと確信します。
 この状況下で9月2日に韓国警察当局は動労千葉と連帯関係を結んでいる韓国の労働組合・民主労総のヤンギョンス委員長を不当に逮捕しました。警察はヤン委員長が5月から7月にかけてソウル都心で何度か集会やデモを行ったとして、「集会及び示威に関する法律違反」「感染症予防法違反」などをでっち上げ、『京郷新聞』という新聞社に家宅捜索に入り不当逮捕したのです。
 民主労総は10月20日のゼネラル・ストライキに向けて決意を固めています。自民党内の腐敗した権力闘争、自らの票集めや与党に代わる選択肢でしかない野党共闘でなく、労働者や学生が主人公の社会を作りましょう。10・3三里塚全国総決起集会に集まろう。

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