農地死守の誓い新たに 2022年勝利へ 新年デモ&旗開き 1・19新やぐら控訴審に集まろう

週刊『三里塚』02頁(1079号01面01)(2022/01/10)


農地死守の誓い新たに
 2022年勝利へ 新年デモ&旗開き
 1・19新やぐら控訴審に集まろう

(写真 太郎良決戦本部長の音頭で拳突き上げる反対同盟)

(写真 市東さんが丹精込めて耕す南台農地から反対同盟を先頭に意気高くデモ行進に出発した【1月9日 成田市】)

(写真 三里塚の無農薬有機野菜たっぷりの豚汁が振る舞われ、参加者の心と体を温めた)

(写真 全国から結集した130人が農地死守を誓った)

 1月9日、三里塚芝山連合空港反対同盟の新年デモ&団結旗開きが行われ、全国から130人の仲間が結集した。三里塚は56年、国家・資本と不屈・非妥協に闘い「成田軍事空港絶対反対! 農地死守・実力闘争」を貫いてきた。2022年、反対同盟はこの地平を土台に、新たに気候変動阻止を正面課題に据え、全世界で立ち上がる若者と共に何としても機能強化白紙撤回を勝ち取る決意を明らかにした。破滅に向かう新自由主義と対決し資本主義をひっくり返す勝利の展望は、三里塚が育んできた不滅の労農連帯・国際連帯の中にある。共に闘おう。
 正午、反対同盟と支援の仲間が東峰神社に集合。神社上空を飛び交っていたジェット機の姿はなく、晴れわたる青空の下でしめ縄交換。B滑走路南延伸を阻む拠点を守り抜こうとこぶしを固めた。その後、3日前の雪がまだ残る市東孝雄さんの南台の畑に移動。
 東峰の萩原富夫さんが現地の状況を説明した。「誘導路工事中でB滑走路の離着陸時は東峰地区の頭上は飛ばず、今は北側しか使っていない。しかし、体感としては余計うるさくなった。飛び上がる前にものすごく強くエンジンを吹かすから、その振動が家の障子までガタガタ揺らす」
 続いて、決戦本部長の太郎良陽一さんが「昨年われわれは強制執行を許さず市東さんの農地を守り抜き、勝利した。2022年、さらに三里塚闘争の爆発、全国の闘いの勝利へ向けてがんばろう!」と熱烈に呼びかけ、直ちにデモに出発。
 大動員された機動隊が道路側に壁を作るが、反対同盟を先頭にデモは整然と力強く進む。婦人行動隊の宮本麻子さんが宣伝カーから「農地死守」の訴えを響かせた。
 天神峰農地向かいの開拓組合道路までのデモを貫徹し、市東さん宅中庭で旗開きが始まった。

反戦闘争爆発を

 宮本さんの司会で、最初に事務局員の伊藤信晴さんが主催者あいさつに立った。芝山町の集会場貸し出し拒否を打ち破る勝利を報告し、「戦争切迫情勢のもとで、反戦闘争の爆発を通して市東さんの農地を守り切ろう」と訴えた。
 続いて萩原さんが反対同盟の「闘争宣言2022」を読み上げた。(発言別掲)参加者全員が大きな拍手でこれに賛同した。
 連帯発言の最初に動労千葉の関道利委員長が、車の両輪として反対同盟との連帯を強めて進む決意を表した上で、JR3月ダイヤ改定で狙われている職名廃止攻撃、成田―佐原間へのワンマン運転拡大攻撃を弾劾し、ストライキで闘う決意を明らかにした。
 関西実行委の発言に続き、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋執行委員は、三里塚への熱烈な連帯を表明し、「強要未遂」でっち上げの加茂生コン事件無罪判決獲得、「白バス」でっち上げ弾圧での違法家宅捜索に対する賠償請求訴訟での勝利判決確定(最高裁が上告不受理)、400人の結集で大阪府警前で打ち抜いた元旦闘争を報告した。
 反対同盟顧問弁護団事務局長の葉山岳夫弁護士は、農地を守り抜いている勝利を確認し、1月19日の新やぐら控訴審への結集を呼びかけた。
 市東孝雄さんは、全国の仲間とともに、闘う労働組合と連帯し、福島・沖縄・三里塚を一つの闘いとして命の農地を守る決意を語った。
 市東さんの農地取り上げに反対する会に続き、群馬・市東さんの農地を守る会の清水彰二さん(群馬合同労組委員長)は、「三里塚のように原則を守り、体を張って闘えば勝てる」と強調した。
 市東さんの農地を守る沖縄の会と関西新空港絶対反対泉州住民の会代表の中川育子さんのメッセージが寄せられていることが紹介された。

熱い豚汁で笑顔

 ここで、豚汁が参加者にふるまわれた。野菜はすべて現地の無農薬有機野菜。市東さんは午前中から仕込みの先頭に立ち、自ら収穫した野菜の皮を見事な包丁さばきで率先してむいた。心づくしの熱い一杯のごちそうが参加者の心身を温め笑顔を誘った。
 婦人民主クラブ全国協の鶴田ひさ子事務局長、星野全国再審連絡会議の狩野満男共同代表、動労水戸の木村郁夫委員長、全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長などが共に闘う決意を表した。
 全学連の赤嶺知晃委員長はひときわ大きな拍手を受け発言に立ち、市東さんの農地を実力で守り抜くことを誓った。
 最後に決戦本部に集う仲間が並び、この日発行の「決戦本部ニュース」第20号を読み上げ、農地強奪実力阻止の意気込みをあらわした。太郎良決戦本部長は裁判闘争、現地集中の行動と一体で、3・27芝山現地闘争を勝ち取る決意を述べ、団結ガンバローを三唱した。

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闘争宣言2022
 「気候危機」正面課題に

 2022年、反対同盟は新たな闘いを開始する。2020年以来2年間のコロナ禍をきっかけに航空需要は激減し、成田空港は廃港の危機にある。しかし、これを単なる経営危機として歓迎するのではない。未来のために「巨大空港建設の時代」を終わらせなければならないのだ。
 われわれは気候変動阻止を三里塚闘争の正面課題に据えて闘うことを決意する。地球温暖化による気候変動の危機は、一刻の猶予もないほど深刻である。大量にCO2を排出する航空機の運航は、気候危機を促進するものであり、政府の観光立国政策と「成田空港の更なる機能強化」は時代に逆行する最悪の政策である。成田空港会社(NAA)は昨年3月、中長期の環境目標「サステナブルNRT2050」を策定し、50年度までに航空機や空港施設など成田空港全体から排出されるCO2を半減するというが、現在の2倍の50万回発着したら排出量は今と同じではないか。まったくふざけている!  
 SDGsと称して、持続可能な航空業界を目指すというのは資本のまやかしの言葉に過ぎない。企業の利益が優先する資本主義には、気候危機を解決できない。われわれは、55年の永きにわたって農地と農業を守り環境破壊と闘ってきた。カネにも国家暴力にも負けず信念を貫いてきた三里塚闘争を闘うわれわれこそ、今、地球と生命の未来のために世界で立ち上がる若者たちと連帯して闘おうではないか。市東さんの農地を守りぬき、機能強化を粉砕し、空港廃港という究極の勝利への道のりは、地球と命を守る世界の人々との団結と勝利の中にある。
 また同時に世界は、米中戦争の危機の中にある。米英仏中ロの「核戦争回避」声明が示すように一触即発の危機にあることは明らかだ。
 岸田政権は沖縄辺野古新基地建設・南西諸島へのミサイル配備を進めながら「台湾有事」を想定した自衛隊の大規模軍事演習を繰り返している。沖縄をはじめとする反戦・反基地闘争と連帯し、改憲・大軍拡に突き進む岸田政権打倒へ全力で立ち上がろう!
 反対同盟は本年も、市東さんの農地取り上げ強制執行を阻止する団結を闘う労働者・農民・学生・市民とますます強固にし「成田軍事空港絶対反対!農地死守・実力闘争」を貫く決意だ。周辺住民と共に機能強化白紙撤回へ! 3・37芝山現地闘争に立ち上がろう。

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発言から
 労農学の連帯強め

この地で力強く闘い続ける
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 昨年は最高裁の上告棄却決定に頭を悩ませはしましたが、今まで通り闘っていきます。
 反権力の砦として反対同盟56年目の闘いをこれからも幅広く全国のみなさんと共に闘っていきたいと思います。動労千葉、関西生コン支部の方から力強い発言を頂きました。それと、福島・沖縄・三里塚を一つの闘いとしてこの22年を闘っていきたいと思います。
 今年は年男になりましたので、体いっぱい闘う覚悟でいます。
 農民にとって農地は命です。裁判で弁護団ががんばってくれていますが、それにも増して地元がまず力強く闘っていかないと全国に広がらないと思います。これからもご支援をよろしくお願いします。

3月ダイ改にストで反撃へ
 動労千葉委員長 関道利さん

 最高裁上告棄却以降も農地を強奪する強制執行を阻止してきた反対同盟の不屈の闘いに心より敬意を表します。
 岸田政権は、「任期中の改憲」を掲げ、大軍拡に踏み出しています。防衛費は過去最大に、「敵基地攻撃能力」にまで明言しました。改憲・戦争阻止の闘いは、まさに正念場を迎えています。
 戦争の危機がますます高まる中、「成田軍事空港廃港」を貫いて闘ってきた三里塚の闘いが輝きを放つ時代です。市東さんの農地死守、成田空港を廃港へ! 動労千葉は車の両輪としてともに闘います。JRの3月ダイヤ改定で狙われている職名廃止、成田―佐原間ワンマン運転拡大の合理化攻撃にストライキを構え反撃します。

一坪の土地も敵に取らせず
 顧問弁護団事務局長 葉山岳夫さん

 私たちが今立っている大地と建物と大木を撤去してこの土地と南台の土地を明け渡せという空港会社の不当な要求は、2004年1月から開始されました。市東さんと反対同盟、支援の皆さんと弁護団の闘いによって、それから18年にわたって一坪の土地も取られることなく、みなさんとこの土地に立っています。
 2016年に明け渡しの判決が最高裁で確定しましたが、これに対して請求異議の裁判を起こして6年以上、農地収奪を阻止してきました。請求異議裁判は最高裁で確定しましたが、闘いはまさにこれからです。
 1月19日、大看板、やぐらをめぐる東京高裁での裁判(市東さん、専門家3人の証人尋問)への結集を訴えます。

沖縄を再び戦場にさせない
 全学連委員長 赤嶺知晃さん

 帝国主義の盟主であるアメリカですら国内の内乱的な決起を抑えきれない。自らの延命のために中国侵略戦争へ突き進み、日帝もこれと一体となって沖縄を侵略戦争の出撃基地にしようとしている。有事の兵站(へいたん)拠点である成田軍事空港絶対反対の闘いが真価を発揮する時だ。
 昨年は、多くの全学連の若者が三里塚を訪れ、援農や現地調査を行った。空港建設に絶対反対を貫く農民の闘い、政府や空港会社を追いつめる闘いに多くの若者が獲得されている。多くの若者が自民党や野党共闘に全く希望を持てない中で、労農連帯で社会を変えていく三里塚の闘いに、学生、青年は大いに展望を抱いている。
 全学連は、反対同盟と共に市東さんの農地取り上げ絶対反対で闘う。

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